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《ディーゼル・カーの乗客たち(写生地 勝浦市周辺)》
遠藤健郎【大正3(1914)〜平成21(2009)】
制作年 平成9(1997) キャンバス・油彩
縦97.0p×横145.0p

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 遠藤健郎は、大正3年、父の仕事の関係で旧満州に生まれました。生後間もなく帰国し、船橋で幼少期を過ごし、千葉市に転居しました。旧制千葉中学校(現県立千葉高校)で堀江正章に、また、東京美術学校油画科で藤島武二に学びました。遠藤の作品は、風俗をモチーフとした風刺的な独特の作風で知られており、日本漫画協会特別賞なども受賞しています。
この作品は、房総東線(現外房線)の車内の情景を描いた作品です。ねじり鉢巻きの男性をはじめとする乗客の表情や魚を入れた籠、車外に広がる海の景色などが詳細に描かれ、窓を開けると潮騒の音が聞こえてくるような雰囲気のある作品です。

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