松本開智学校 【画像提供:松本市立博物館分館】

 堀江正章は、安政5年(1858)11月29日に信州松本城下、戸田藩の武家屋敷内で二木宗十郎氏の三男に生まれました。
二木家は代々、戸田藩に仕え、お馬廻りという大将の馬の近くで護衛する騎馬の武士を務めています。松本城は天守閣が国宝で、山に囲まれた自然の豊かな所にあります。

堀江の雅号「筑摩」は松本の古くからの呼称です。
 明治6年、15歳で松本開智学校に学びました。後に母方の叔父、堀江伝十郎の養子となり、堀江姓になります。
開智学校は明治9年に建設された日本で最も古い擬洋風学校建築のひとつで、白壁と装飾、正面の車寄せや、屋上の八角塔の風見の矢などに文明開化の面影が忍ばれます。
 同校卒業後、筑摩師範講習所に入学し、特に理数系に秀でていました。

松本時代

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