《千本松文釜》
(せんぼんまつもんがま)


1934(昭和9) 15.0×24.3cm 

富士山の形をした釜に、松の模様が陽鋳されている。富士を望む、三保の松原の趣である。秀真は、アララギ派の歌人としても有名で、正岡子規の根岸短歌会のメンバーのひとりでもあった。1954年(昭和29)の歌会始めには、召人をつとめ、自らも『天之真榊』『還暦以後』などの多くの歌集を刊行している。