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                 県美メールマガジン

                                     No.23
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 梅雨明けも間近となり、また、暑い日々がやってきます。
しかし、「エコロジー」の推進とともに、冷房を強くかけることには、何と
なく罪悪感がともないます。こんな季節は、気持ちだけでも現実を離れて、
「美しさ」などに心を遊ばせてみたいものです。
千葉県立美術館では、新しい展示を用意して、皆様をお待ちしております。
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☆実技講座「ホリデーアート木版画講座」のお知らせ☆
 土曜、日曜2日間で葉書の大きさの多版多色木版画制作を体験できます。
摺ったものは年賀状、絵葉書として送ることができます。

日時:8月16日(土)・17日(日) 2日間 
   10:00〜16:00
定員:27名
講師:上田靖之先生
費用:5000円
申込:参加には申込が必要です。申込締切日−8月2日(土)必着
 往復はがきに、講座名、住所、氏名、電話番号を記入のうえ、下記あてに
 ご応募ください。なお、定員を超えた場合は抽選となります。
 〒260-0024  千葉市中央区中央港1-10-1 千葉県立美術館
 問い合わせ先 県立美術館普及課 043-242-8311
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☆「高校生によるサマーコンサート」を開催します☆
日時…7月26日(土) 第1回−14:00〜 第2回−15:00〜  
場所…美術館第7展示室
演奏…県立千葉女子高校オ−ケストラ部
☆ビゼー作曲歌劇「カルメン」より、前奏曲、ハバネラなどの他、「魔女の宅急便」
より海の見える街、交響曲「ドラゴンクエストV」より、ロトのテーマ、王宮のロ
ンドなど、子ども達に親しまれている曲も演奏されます。夏のひとときを、さわ
やかな管弦楽の音色でお楽しみください。
入場は無料です。直接会場にお越しください。
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☆第1展示室の展示が新しくなりました。☆
「瑛九の版画」
7月15日(火)〜8月24日(日)
「瑛九の版画」
7月15日(火)〜8月24日(日)
瑛九は、「芸術は大衆の批判を通して初めて真の芸術になる。版画ならば作品が
多くの人に行き渡り、そこに文化が生まれる」という考えをもとに、1951年40歳
頃から銅版画制作に専念します。その後の5年間で約300点をこえる銅版画作品を
制作し、1956年に石版画の制作に移ると、58年までの2年間で約160点の作品を
残すなど旺盛な創作活動をおこないます。
今回展示する作品は、瑛九の死後の1969年、「瑛九原作銅版画集」(全5巻)とし
て刊行されたものです。瑛九の自刷作品は少なく、本版画集も池田満寿夫により
後刷されています。10枚1セットで、全5巻。各巻にはテーマがあり、銅版画集1
「波のたわむれ」・銅版画集2「林の目」・銅版画集3「雲の花」・銅版画集4
「サーカス」・銅版画集5「風車」の構成になっています。今回は、そのうちの
銅版画集3と銅版画集5を紹介します。
No 作家名 作品名 制作年 材質・技法
1 瑛九 銅版画集3「雲の花」 1.散歩A 1952 紙・銅版
2 瑛九 銅版画集3「雲の花」 2.オペラグラス 1953 紙・銅版
3 瑛九 銅版画集3「雲の花」 3.海底 1953 紙・銅版
4 瑛九 銅版画集3「雲の花」 4.ポエム 1953 紙・銅版
5 瑛九 銅版画集3「雲の花」 5.音楽 1953 紙・銅版
6 瑛九 銅版画集3「雲の花」 6.魚 1954 紙・銅版
7 瑛九 銅版画集3「雲の花」 7.白い角 1954 紙・銅版
8 瑛九 銅版画集3「雲の花」 8.鳥の踊り 1955 紙・銅版
9 瑛九 銅版画集3「雲の花」 9.縁 1956 紙・銅版
10 瑛九 銅版画集3「雲の花」 10.雲の花B 1958 紙・銅版
11 瑛九 銅版画集5「風車」 1.あこがれ 1954 紙・銅版
12 瑛九 銅版画集5「風車」 2.メガフォン 1955 紙・銅版
13 瑛九 銅版画集5「風車」 3.愛する二人 1955 紙・銅版
14 瑛九 銅版画集5「風車」 4.顔A 1955 紙・銅版
15 瑛九 銅版画集5「風車」 5.指の目 1955 紙・銅版
16 瑛九 銅版画集5「風車」 6.誘惑 1955 紙・銅版
17 瑛九 銅版画集5「風車」 7.白さぎ 1955 紙・銅版
18 瑛九 銅版画集5「風車」 8.風車 1957 紙・銅版
19 瑛九 銅版画集5「風車」 9.かべ 1957 紙・銅版
20 瑛九 銅版画集5「風車」 10.風景A 1957 紙・銅版

「前衛の書」
7月1日(火)〜8月10日(日)
「前衛の書」は、戦後新しい芸術観に基づいておこった手の表現のひとつです。
伝統的な書法、書体にとらわれることなく、西洋の抽象絵画、東洋哲学の影響な
どを受けて、素材とした文字からのイメージを表現したものです。そして、平面
芸術として、形、線、墨色、余白などの美しさを追求し、より創造的な作品がつ
くり出されています。
No 作家名 作品名 制作年 材質・技法
1 小川瓦木 侃のイメージ 1963 キャンバス・墨
2 小川瓦木 古代人からのメッセージ8 1997 紙・墨
3 大野虚舟 阿吽 1985 紙・墨・顔料
4 大野虚舟 子供の情景−記号探しのパズル 1985 紙・墨・顔料
5 大野虚舟 天霊地気一謄 1992 紙・墨・顔料
※都合により作品を変更する場合があります。No.と展示の順序は必ずしも一致しません。
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現在、展示されていますアートコレクションの作品一覧をお届けします。

【第3展示室】
アート・コレクション「デッサン」
6月14日(土)〜8月10日(日)
デッサンは素描ともいわれ、モチーフの骨格・輪郭・明暗などを、主に単色の線で
描き出したものです。一般に、ペン・鉛筆・コンテ・木炭などが使われます。本来は、
創作の予備的・訓練的なものでしたが、近代では画家たちの素直な感情が表現
され、それぞれの個性を見ることができます。
No 作家名 作品名 制作年 材質・技法
1 浅井 忠 あひる 1902−1907 紙・墨
2 浅井 忠 野菜 不詳 紙・鉛筆
3 浅井 忠 石膏臨画 不詳 紙・鉛筆
4 足立源一郎 あは田 1907 紙・鉛筆
5 足立源一郎 下加茂森 1907 紙・鉛筆
6 足立源一郎 裸婦 1912−1925 紙・鉛筆
7 須田国太郎 デッサン(猿) 1950 紙・鉛筆
8 須田国太郎 デッサン(鷲) 1950 紙・鉛筆
9 須田国太郎 デッサン(膝に腕を置く裸婦) 1940−1946頃 紙・鉛筆
10 須田国太郎 デッサン(ロバ) 1941 紙・鉛筆
11 須田国太郎 デッサン(猫) 1949 紙・鉛筆
12 須田国太郎 デッサン(走鳥) 1953 紙・鉛筆
13 須田国太郎 デッサン(腰かける裸婦) 不詳 紙・鉛筆
14 須田国太郎 デッサン(黒つぐみ) 不詳 紙・鉛筆
15 田中志奈子 デッサン(神宮) 1905 紙・鉛筆
16 田中志奈子 デッサン(大原女) 1905 紙・鉛筆
17 田中志奈子 デッサン(箒をもつ女) 1905 紙・鉛筆
18 鶴田吾郎 裸婦 1947 紙・コンテ
19 鶴田吾郎 女の横顔 1920 紙・コンテ
20 鶴田吾郎 女子挺身隊(パラシュート工場) 1942 紙・コンテ
21 鶴田吾郎 自画像 1912 紙・コンテ
22 鶴田吾郎 中山競馬場 不詳 紙・コンテ
23 中西利雄 T嬢 1935 紙・インク
24 中西利雄 帽子をかぶった女 1935 紙・鉛筆
26 中西利雄 マドマーゼルH(B) 1940−1943 紙・鉛筆
26 原 勝郎 デッサン(G) 不詳 紙・インク
27 原 勝郎 デッサン(K) 不詳 紙・インク
28 原 勝郎 デッサン(M) 不詳 紙・インク
29 原 勝郎 デッサン(N) 不詳 紙・インク
30 原 勝郎 デッサン(O) 不詳 紙・インク
31〜35 安井曾太郎 デッサン(裸婦)5点 1907 紙・コンテ
36〜37 安井曾太郎 デッサン(裸婦)2点 1937 紙・鉛筆
38 安井曾太郎 デッサン(少女) 1937 紙・鉛筆
39 柳 敬助 デッサン(腰かける裸婦) 不詳 紙・木炭
40 柳 敬助 デッサン(ポーズする裸婦)1 不詳 紙・木炭
41 柳 敬助 デッサン(ポーズする裸婦)2 不詳 紙・木炭

【第8展示室】
アート・コレクション「千葉の陶芸」
5月31日(土)〜8月10日(日)
千葉県には、常滑や信楽や有田のような古くからの焼き物の歴史はありません。
明治時代になって成田市で吾妻焼を土肥広吉が起こし、大正時代になって本格的
な製陶株式会社として発展しました。また同じ頃、我孫子の手賀沼湖畔に、イギ
リス人陶芸家のバーナード・リーチが開窯し、白樺派の文人たちと交流したことも
知られています。
昭和2年には、工芸家の永年の努力により、美術工芸が帝展の第4部として新たに
新設され、工芸家たちに大きな展望が開け、また同年、板谷波山らによって関東の
主要な陶芸家を糾合した東陶会が組織され、活気ある展覧会が戦前戦後を通じて
開催されました。東陶会には宮之原謙や土肥刀泉、横山朝陽、山本正年、川上祥
三郎らが参加し、本県陶芸界の基礎を作ったといえるでしょう。近年は、東京に隣
接する本県に多くの陶芸作家が誕生し、伝統的な陶芸からオブジェや創作的な作
品まで幅広い活動が見られます。
この展示では、本館が所蔵する陶芸家の作品に加え、千葉県出身の洋画家で、明
治時代末に京都で工芸図案指導に深くかかわった浅井忠や、鋳金作家である津田
信夫の陶磁器も併せて紹介いたします。
No 作家名 作品名 制作年
1 浅井 忠 桔梗文花瓶 1902〜07
2 浅井 忠 茶器(猿蟹合戦ノ図) 1902〜07
3 神谷紀雄 鉄絵銅彩あやめ紋大鉢 1986
4 神谷紀雄 鉄絵銅彩椿紋壺 1987
5 河村蜻山 初黒茶碗 1938〜46
6 河村蜻山 長方皿 雨・風・晴 不詳
7 川上祥三郎 黄釉鳥紋大花器 1975
8 川上祥三郎 釉彩草文大皿 1984
9 津田信夫 蜻蛉耳花生 1941〜43
10 津田信夫 茶碗 不詳
11 土肥刀泉 釉彩両耳花瓶 1967頃
12 土肥刀泉 辰砂菊花花瓶 不詳
13 土肥刀泉 銅彩牡丹文扁壺 不詳
14 土肥紅繪 小袖随想 1992
15 土肥 満 蹲踞 1993
16 三橋英作 象嵌花器(展) 1984
17 宮之原 謙 象嵌十字星結晶花挿 1932
18 宮之原 謙 天目釉草花文壺 1933頃
19 宮之原 謙 盛上磁連星壺 1933頃
20 宮之原 謙 牡丹文盛上水指 1935頃
21 宮之原 謙 白磁四方百合象嵌大皿 1935頃
22 宮之原 謙 象嵌磁盛上花蝶鉢 1938頃
23 宮之原 謙 鉄釉牡丹唐草彫文壺 1938頃
24 宮之原 謙 天目釉蓮蕾彫文壺 1940頃
25 宮之原 謙 陶器葡萄彫文壺 1949
26 宮之原 謙 彩地盛連葉文壺 1955頃
27 宮之原 謙 双魚花瓶 1958
28 宮之原 謙 象嵌磁鉢 1968
29 宮之原 謙 象嵌磁サボテン壺 1970
30 宮之原 謙 彩盛百合文壺 1974
31 宮之原 謙 鉄茶釉鱗文花瓶 1975頃
32 宮之原 謙 釉嵌よろけ縞と盛上円壺 不詳
33 宮之原 謙 香炉 不詳
34 宮之原 謙 白釉茶碗 不詳
35 山本正年 釉彩彫文飾皿兼盛皿 1950
36 山本正年 黎明 1953
37 山本正年 瑞光 不詳
38 横山朝陽 草花紋掻落皿 不詳
39 横山朝陽 牡丹紋掻落壺 不詳
40 横山朝陽 伊羅保茶わん※ 不詳
41 横山朝陽 唐津皮鯨平茶わん※ 不詳
42 横山光ノ介 戦碑 1976
※「わん」は「怨」の「心」を「皿」に変えた文字

※都合により作品を変更する場合があります。No.と展示の順序は必ずしも一致しません。
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