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県美メールマガジン

                            No.32
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 桜のたよりから満開まで2週間ほどあり、例年になく花が楽しめました。
ここ、千葉県立美術館でも、桜が咲き誇る姿に見とれる方々をお見かけすることが
多かったように感じました。
 さて、新年度を迎え、メンバーも新たに活動がスタートし早2週間が過ぎました。
今月号は、現在開催中の展示と、まもなく始まる展示のご案内・実技講座のご案内
をお送りいたします。
 今年度も多数の方々の御来館をお待ち申し上げます。
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【第1展示室】
アート・コレクション「浅井忠の日本画」
4月7日(火)〜5月10日(日)
1902(明治35)年、京都に移り住んだ晩年の浅井は、日本画に親しみ、風景や人々の
生活など、身近なテーマを描きました。日本洋画の先駆者として功績を残した浅井では
ありますが、同時に日本画や工芸にも生涯を通して関心をもち続け、彼の創作活動の幅
広さがうかがえます。

No.作品名.................................制作年......................材質
01.田植之図(たうえのず).................1889(明治22)年............絹・着彩
02.琵琶法師(びわほうし).................1902-1907(明治35-40)年頃..絹・着彩
03.ほしかき...............................1890-1897(明治23-30)年頃..絹・着彩
04.盗賊(とうぞく).......................1902-1907(明治35-40)年頃..紙・着彩
05.人物風俗図(じんぶつふうぞくず).......1902-1907(明治35-40)年頃..紙・着彩
06.鍾馗図(しょうきず)...................1903(明治36)年............紙・墨
07.参詣(さんけい).......................1906-1907(明治39-40)年頃..絹・着彩
08.参詣(さんけい).......................1906-1907(明治39-40)年頃..絹・着彩
09.風俗画(人足図)(ふうぞくが・にんそくず).1906-1907(明治39-40)年頃..紙・着彩
10.籠を背負う女(かごをせおうおんな).....不詳........................絹・着彩

アート・コレクション「星(ほし) 襄一(じょういち)」
4月14日(火)〜5月10日(日)
星襄一は1913(大正2)年に新潟県で生まれ、台南師範学校を卒業後、現地で教職を13年
務めました。
1946(昭和21)年台湾より帰国。故郷で孔版印刷業(ガリ版印刷)のかたわらその技術を
応用した孔版版画を独学で学び、1949年に日本版画協会展最高賞の根市賞(ねいちしょう)
を受賞、1959年国画会展において国画賞を受賞しました。
この間、1956年43歳の時に武蔵野美術学校 (現・武蔵野美術大学西洋画科)を卒業します。
このほか東京国際版画ビエンナーレ展、ジュネーブ日本現代版画展、サンパウロビエン
ナーレ展など多くの外国展へも出品を続け、国際的な木版画家として活動しました。
星襄一の木版画は、ガスバーナーを使って彫刻刀で鋭く削った跡を焼くなど独自の技法
を駆使し、樹木の細かい枝が複雑に交錯しあう情景を表現しています。また摺りには金箔
を使用し、作品に重厚さや風格を醸し出しています。
1965年以降、「星」をモチーフとした「星座シリーズ」、また1970年代以降の「樹シリー
ズ」は、星の代表作となっています。

No.作品名.................制作年............材質
01.雪の玉A................1964(昭和39)年....紙・木版
02.星座 No.42.............1967(昭和42)年....紙・木版
03.風景(A)−星月夜−....1970(昭和45)年....紙・木版
04.星の森(大)...........1971(昭和46)年....紙・木版
05.夜明け.................1975(昭和50)年....紙・木版
06.王の樹.................1976(昭和51)年....紙・木版
07.青い一列...............1976(昭和51)年....紙・木版
08.大樹 ..................1977(昭和52)年....紙・木版
09.陽(林)...............1978(昭和53)年....紙・木版
10野の木(A).............1978(昭和53)年....紙・木版
11枝繁る(赤)............1978(昭和53)年....紙・木版
12枯草の風景(B).........1978(昭和53)年....紙・木版

【第2展示室】
アート・コレクション「浅井忠・フォンタネージとバルビゾン派」
4月7日(火)〜10月12日(月)
千葉県ゆかりの近代日本洋画の先駆者、浅井忠を中心に師であるフォンタネージ
の作品やコロー、ルソーなどのバルビゾン派、さらにフォンタネージとバルビゾン
派を結びつけたラヴィエの作品を紹介します。

No.作家名……………作品名………………………制作年…………材質・技法等
01.浅井 忠…………藁屋根………………………1887年頃………キャンバス・油彩
02.浅井 忠…………小丹波村……………………1893年…………キャンバス・油彩
03.浅井 忠…………フォンテンブローの夕景…1901年…………板・油彩
04.浅井 忠…………老母像………………………1906年…………キャンバス・油彩
05.フォンタネージ…十月、牧場の夕べ…………1860年…………キャンバス・油彩
06.フォンタネージ…木立…………………………1868〜72年頃…キャンバス・油彩
07.フォンタネージ…牛を追う農婦………………不詳……………キャンバス・油彩
08.ラヴィエ…………モレステル風景(沼)………不詳……………キャンバス・油彩
10.コロー……………フォンテンブローの風景…1830〜35年頃…キャンバス・油彩
11.コロー……………ナポリ近郊の思い出………1860〜65年……キャンバス・油彩
12.トロワイヨン……河辺の道……………………1860〜65年……キャンバス・油彩
13.ルソー……………バルビゾンの農場…………1850〜55年頃…キャンバス・油彩
14.ドービニー………オワーズ川のほとり………1865年…………キャンバス・油彩
15.ディアズ…………森の中の農婦………………1868年…………キャンバス・油彩
16.デュプレ…………森のはずれ…………………1860年代………キャンバス・油彩
17.ジャック…………森の中………………………1871年…………キャンバス・油彩
18.クールベ…………眠る人………………………1853年…………キャンバス・油彩
19.クールベ…………嵐……………………………1865年頃………キャンバス・油彩

【第8展示室】
アート・コレクション「書の美」
平成21年3月20日(金)〜5月6日(水) 
 千葉県は伝統的に“書”が盛んであり、戦後まもない1947(昭和22)年には千葉県書道
協会が組織され、1949(昭和24)年には“書”を含む千葉県美術展覧会(県展)が始まりま
した。
 1948(昭和23)年は、全国の書人が一堂に会し毎日書道展が発足し、日展では第5科と
して“書”の部門が新設された年でもあります。
 このように“書”が芸術の一分野として飛躍的な発展を見せたのは、戦後の日本社会
の自由な空気の中で、それまでの伝統的な漢字・かな・篆刻を中心とした“書”の世界
から、次々と新たな試みがなされたからでした。
 その一つとして、近現代の詩歌、俳句などを素材とした近代詩文書運動が起こり、日
常的、現代的な表現を目指した「漢字かな交じりの書」が広まり、書は親しみやすくな
りました。
 また、従来の紙、墨、筆などの文房具や、文字の表現に関する制約からの開放によっ
て表現の幅を広げ、新しい可能性を追求した創作活動により、前衛書、小字数書、刻字
なども登場します。
 永い伝統に培われた漢字、かな、篆刻の作品においても、現代的な美の追求が行われ、
展覧会場での展示を意識した大型の作品も登場します。
 今回のアートコレクション【書の美】では、近代以降の本県ゆかりの書家に焦点を当
て、漢字、かな、篆刻、刻字、近代詩文書、前衛書などの作品により、書の魅力を紹介
します。

No.作家名………作品名…………………制作年……………材質……………形状
01.石井雙石……人生一楽………………1963(昭和38)年…木………………刻字
02.石井雙石……鶴(印影)・印…………1971(昭和46)年…紙・石…………額装
03.石井雙石……種(印影)・印…………1971(昭和46)年…紙・石…………額装
04.石井雙石……五里霧中(印影)・印…1955(昭和30)年…紙・石
05.浅見喜舟……卜居……………………1981(昭和56)年…紙・墨…………額装
06.浅見喜舟……木戸公之詩……………不詳………………紙・墨…………額装
07.浅見喜舟……白楽天詩………………1954(昭和29)年…紙・墨…………屏風(四曲一隻)
08.奥田家山……竹取物語………………1988(昭和63)年…紙・墨…………屏風(二曲一隻)
09.奥田家山……木簡……………………1986(昭和61)年…木・皮・墨………木簡(一巻)
10.今関脩竹……白雪……………………1983(昭和58)年…紙・墨…………額装
11.高澤南総……春風秋月………………1965(昭和40)年…紙・墨…………屏風(四曲一隻)
12.小暮青風……漂泊の思い……………1985(昭和60)年…紙・墨………屏風(六曲一双)
13.小川瓦木……叙情……………………1959(昭和34)年…紙・墨…………屏風(四曲一隻)
14.千代倉桜舟…宗左近の詩……………1988(昭和63)年…紙・墨…………屏風(六曲一隻)
15.中村象閣……万葉二首………………1994(平成6)年……紙・墨…………額装
16.種谷扇舟……臨 當門石坐刻石……1983(昭和58)年…紙・墨…………屏風(二曲一隻)
17.関根薫園……傅山詩…………………1984(昭和59)年…紙・墨…………軸装(双幅)
18.高橋蒼峰……鳴瑟……………………1982(昭和57)年…紙・墨…………額装
19.金子聴松……視思明…………………1973(昭和48)年…紙・墨…………額装
20.鈴木方鶴……一笑千山青……………1984(昭和59)年…紙・墨…………屏風(三曲一隻)
21.高木東扇……旅人……………………1981(昭和56)年…紙・墨…………屏風(六曲一隻)
22.成瀬映山……帰去来辞………………2003(平成15)年…紙・墨…………額装
23.浅見錦龍……九十九里………………1960(昭和35)年…紙・墨…………額装
24.大野虚舟……天霊地気一騰…………1992(平成4)年…紙・墨・顔料…額装

参考出品(個人蔵)
01.石井雙石……鶴………………………1971(昭和46)年…石(陽刻)
02.石井雙石……種………………………1971(昭和46)年…石(陰刻)
03.種谷扇舟……原稿(日記の一部)……1971(昭和46)年…紙(原稿用紙)

※都合により作品を変更する場合があります。
 Noと展示順序は必ずしも一致しません。

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☆県立美術館ワークショップ「つないでビッグペイント・あーと」☆
美術館の壁や芝生広場に置かれた大きな紙に、思い思いの絵を描くビッグペイ
ント・あーと。今年は、ひとりひとりの絵をつないで、一つの作品に仕上げる
創作体験も行います。
日時:5 月9 日(土) 13:00〜  ※雨天の場合は5月10日に順延になります。
場所:千葉県立美術館 芝生広場
対象:3才以上〜一般
定員:200名
参加費:500円
※申込:参加には申込が必要です。申込締切日−4月27日(締切日必着)

参加ご希望の方は、往復はがきに、参加希望ワークショップ名、住所、
氏名(複数名の申込可)、電話番号、学校名、学年を記入のうえ、下記あて
にお申し込みください。なお、定員を超えた場合は抽選となります。
 〒260-0024  千葉市中央区中央港1-10-1 
千葉県立美術館ワークショップ係
 問い合わせ先 千葉県立美術館普及課 043-242-8311
 *なお、小学生以下の参加は保護者同伴となります。




☆県立美術館実技講座「陶芸講座(基礎)」☆
未経験者を対象に基本的な成形の技法を学びながら制作する講座です。
今年は六角形の箱をつくってみましょう。

・日時:5月28日〜31日・6月18日・28日(6日間)12:30〜16:00 
・場所:千葉県立美術館アトリエ棟
・費用:9000円
・講師:鈴木久美子先生
・定員:27名
※申込:参加には申込が必要です。申込締切日−5月14日(木)(申込締切日必着)

参加ご希望の方は、往復はがきに、講座名、住所、氏名、電話番号を記入のうえ、
下記あてにお申し込みください。なお、定員を超えた場合は、抽選となります。
 〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1
        千葉県立美術館実技講座係
 問い合わせ先 千葉県立美術館普及課 043-242-8311
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