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県美メールマガジン

                            No.34
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 6月を迎えつい先週の土曜日に、第2回ワークショップを開催しました。
 ふらっと参加できる今回のワークショップは気に入っていただけたよう
です。
アート・コレクションの展示は、浅井忠の日本画、鉛筆画としばらく浅井の展
示が続いていますが、今月末には鉛筆画の展示が終了予定となっています。
作品保存の観点から長期間展示されないのですが、浅井の鉛筆画の逸品が
ご覧になれます。(アート・コレクション「浅井忠の鉛筆画」は6月28日まで開催)
 さて、今月号は、現在第1展示室・第8展示室で開催中の展示作家の略
歴と、実技講座・ワークショップのご案内をお送りいたします。
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【第1展示室】
アート・コレクション「象嵌の技法 秋山逸生・鹿島一谷・宮之原謙」
5月12日(火)〜7月12日(日)

◆秋山逸生 (あきやまいっせい)  (1901〜1988)
 東京都生まれ。島田逸山に師事し、象嵌細工を学びました。新文展、日展
に出品した後、日本伝統工芸展で活動し、優秀賞を受賞。1970年に「芝山象嵌」
千葉県指定無形文化財保持者となり、1987年には重要無形文化財「木象嵌」
保持者の認定を受けました。 

◆鹿島一谷 (かしまいっこく) (1898〜1996)
 東京都生まれ。関口一也・真也父子に彫金を学び、父の一谷斎から布目象
嵌を修業しました。1926年第7回帝展に初入選以来、56年の日展まで出品を続
けましたが、その後は、日本伝統工芸展で活動、制作の傍ら、国宝・重文の
保存修理も手がけています。1979年「彫金」で重要無形文化財保持者の認定
を受けました。 

◆宮之原謙 (みやのはらけん) (1898〜1977)
 鹿児島県生まれ。二代宮川香山・板谷波山に師事します。1927年関東の陶
芸家で組織された東陶会に創立から参画し、後に会長を務めました。帝展、
日展を主舞台に活動し、日展理事を務めました。象嵌や彩磁の技術に優れ、
1957年日本芸術院賞を受賞しました。
 
【第8展示室】
アート・コレクション「金工の世界」
5月12日(火)〜6月28日(日) 

◆会田富康(あいだとみやす) (1901〜1987) 館山市出身。山本安曇に師
事しました。日本美術協会展、商工省工芸展などに出品し受賞。1942年に研究
団体として発足した工彩会に参加し、後に会長となりました。また、日展参与
を務め、古印の研究や鋳造技法について多くの著作があります。

◆香取秀真(かとりほつま) (1874〜1954) 印西市出身。東京美術学校鋳
金科を卒業。東京鋳金会、工芸済々会などを創立。1927年帝展第8回展で初
の工芸部門の設置とその後の発展に尽力しました。日本や中国の伝統的な形
や文様を基にした作品を多数発表し、金工史家、アララギ派歌人としても活
動しました。文化勲章受章。

◆香取正彦(かとりまさひこ) (1899〜1988) 東京都出身。香取秀真の長男。
東京美術学校鋳造科を卒業。鋳金作家として日本各地の鐘づくりに取り組み
ました。帝展・文展・日展に出品。日展で審査員を務めましたが、後に日本
工芸会に転向。1977年重要無形文化財「梵鐘」の保持者に認定されました。

◆小林正利(こばやしまさとし) (1944〜  ) 香取市出身。東京デザイナー
学院、法政大学法学部卒業。日展・日本新工芸展に出品。後、個展を中心に
活動しており、現在千葉県美術会常任理事を務めています。

◆鈴木治平(すずきじへい) (1927〜   ) 千葉市出身。東京美術学校
工芸科を卒業。鍛金・鋳金作品の制作を続けています。鍛金の中の鎚起(つい
き)の技法を習得し、日展・現代工芸展などで活動しています。日展特選2回
受賞、日展北斗賞受賞。
現東京芸術大学名誉教授。千葉県美術会会長、日展参与を務めています。

◆津田永寿(つだえいじゅ) (1915〜2000) 栃木県出身。津田信夫の養子。
輸出品工芸展、商工省工芸美術展で受賞したほか、日展北斗賞を受賞。日本
新工芸家連盟評議員など務めました。

◆津田信夫(つだしのぶ) (1875〜1946) 佐倉市出身。東京美術学校鋳
金科を卒業。文部省留学生として渡欧し、新傾向の作品を発表し、鋳金工芸
に新風をもたらしました。1927年帝展第8回展で初の工芸部門の設置と発展
に尽力し、東京美術学校教授、帝国美術院会員として活動しました。

◆寺本美茂(てらもとよししげ) (1916〜1992) 京都府出身。京都市立第二
工業学校金工科を卒業後、彫金家・磯崎美亜に入門。主に新文展、日展に出品。
日展北斗賞・菊華賞を受賞。日本新工芸展で内閣総理大臣賞など受賞。
日展評議員を務めました。

◆中村董一(なかむらとういち) (1902〜1973) 東京都出身。中野長寿に師事。
葵橋洋画研究所でも洋画を学びました。東京高等工芸学校金属工芸科で教鞭を
とるかたわら、帝展、新文展などに出品しました。戦後は主に日展や光風会展
に出品し、光風会評議員、審査員を務めました。

◆根箭忠(ねやちゅうろく) (1897〜不詳) 大阪府出身。東京美術学校
鋳金科に学び、大島如雲に師事しました。帝展特選受賞。鋳金家協会会員。
大阪府工芸協会審査員を務めました。

◆信田洋(のぶたよう) (1902〜1990) 東京都出身。東京美術学校彫金科を
卒業。北原千鹿に師事。工人社に参加。戦後は帝展、文展、日展を中心に活
動しました。日本芸術選奨文部大臣賞受賞。千葉県美術会名誉会員、日展参与
を務めました。

◆山室百世(やまむろひゃくせい) (1900〜1990) 富山県出身。富山県立高岡
工芸学校金工科を卒業。上京して株式会社服部時計店に入社。美術工芸部長
を経て和光支配人を務めました。津田信夫、村瀬祐aらに師事。日本芸術院賞を
受賞。日展評議員、理事等を歴任。現代工芸美術家協会創立に参画しました。


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☆県立美術館ワークショップ「ガラスで・あーと」☆
今回のワークショップは大人向けです。
アート・コレクション「ガラスの彩り」を鑑賞後、創作体験を行います。
既成ガラス器の表面に腐蝕(エッチング)模様を施し、オリジナルの作品に
仕上げます。

日時:7月18 日(土) 10:00〜15:00(昼食時間を含む)  
場所:千葉県立美術館 第7展示室
対象:一般18歳以上
定員:28名
参加費:1500円
※申込:事前のお申し込みが必要です。申込締切日−7月9日(木)(締切日必着)
往復はがきに、参加希望ワークショップ名(ガラスで・あーと)、住所、
氏名(複数名の申込可)、電話番号、年齢を記入のうえ、下記あてにお申し
込みください。なお、応募者多数の場合は抽選となります。

 〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1 
        千葉県立美術館ワークショップ係
 問い合わせ先 千葉県立美術館普及課 043-242-8311
 

☆県立美術館実技講座ホリデーアート「木版画講座」☆

土日の二日間で多版多色木版画を体験します。
作品は年賀状や絵葉書として使ったり、飾って楽しむこともできます。

・日時:8月22日・23日(2日間)10:00〜16:00
・場所:千葉県立美術館アトリエ棟
・費用:5000円
・講師:上田靖之先生
・定員:24名
※申込:参加には申込が必要です。申込締切日−8月6日(木)(申込締切日必着)

参加ご希望の方は、往復はがきに、講座名、住所、氏名、電話番号を記入のうえ、
下記あてにお申し込みください。なお、定員を超えた場合は、抽選となります。
 〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1
        千葉県立美術館実技講座係
 問い合わせ先 千葉県立美術館普及課 043-242-8311
 
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◆無断転載はお断りします。
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     県美メールマガジン No.34 2009.6.15
     〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1
          Tel 043-242-8311  Fax 043-241-7880
          URL http://www.chiba-muse.or.jp/ART/
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  返信いただいても、お答えできませんので、御了承ください。
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