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県美メールマガジンNo.70

ゴールデンウィークは雨や突風で大変でしたが、多くの方々に来館して
いただき、ありがとうございます。桜の葉の緑、芝生の緑、新緑が美術
館を包んでおります。自然の美しさのみならず、自然の恐ろしさを痛感
させられことの出来事が多い昨今です。
5月22日から始まるアート・コレクション展「工芸の技と美」の展示予定
作品に香取正彦作「朧銀玉錯花瓶」という鋳金作品があります。「朧銀
(ろうぎん)」とは、銅と銀にわずかな量の金を混ぜた合金で偶然に表
面に浮き出る結晶文様からついた言葉だそうで、その部分では自然に任
せているともいえます。もちろん、作家さん達はある程度の想定をして
金の量や温度管理をしているのでしょうが。自然との折り合いをつけて、
より素晴らしい作品を創ることは、美術の世界でも行われていることな
のでしょう。
5月も半ばとなり、前号でお伝えした美術館のアート・コレクション展も
早一部が展示替となります。5月22日から第1展示室、6月2日から第3展示
室、6月9日から第8展示室で順次新しい展示が始まります。終了予定の展
示をご覧になりたい方はお急ぎください。普及事業では、6月16日に実施
するワークショップ「いろいろ・創作あーと」と6月26日に第1回の講座
を実施する「陶芸講座(基礎)」、前号でもお知らせした5月19日に開催
するミュージアムコンサートのご案内をお送りいたします。

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☆★開館時間のご案内★☆

時 間 午前9時〜午後4時30分
休 館 月曜日(月曜日が祝日及び振替休日の場合は翌日)
    5月21日・28日、6月4日・11日

●アート・コレクション展(収蔵作品展)
第1・2・3・8展示室
観覧料 一般300円
    高校・大学生150円(学生証をご提示ください)
中学生以下と65歳以上は無料となります。
    (65歳以上の方は生年月日を記したものをご提示ください)
    障害者手帳をお持ちの方はご本人と介護の方1名無料です。

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◇◆◇みる◆みる◇みる◆みる◇みる◆みる◇みる◆みる◇みる◆◇◆

もうじき終了する
アート・コレクション展
◎第1展示室(壁面)
「水彩画家・小堀進」
 5月20日(日)まで
  水彩画を描かれている方必見!
明快な表現で水彩画に新たな世界を築き、水彩画家として初めて日本芸
術院会員となった小堀の作品を展示中です。

◎第1展示室(ガラスケース)
「富取風堂の花鳥画」
 5月20日(日)まで
何かと気忙しかったGW(連休)もひと段落、夏を前にゆっくりと充電
するために、日本画はいかがでしょうか。
富取風堂の晩年の花鳥画は見るものにやすらぎを与えます。


◎第3展示室
「肖像画」
 5月27日(日)まで
収蔵作品の中からさまざまな肖像画を紹介します。肖像画からは、描かれ
た人の人柄、作者の交友関係、時代背景なども読み取ることができます。
 *ピエール=オーギュスト・ルノアールの「少女像」は都合により展示しており
  ません。お詫びいたします。

◎第8展示室
「篠ア(崎)輝夫とシルクロード」
 6月3日(日)まで
洋画家・篠ア(崎)輝夫が中国取材旅行中に日記がわりに描いた水彩画スケッチ
を中心に紹介します。篠ア(崎)が日本文化の源流を感じた遥かなるシルクロー
ドの世界を、篠ア(崎)の作品をとおしてご覧ください。


これから始まる
アート・コレクション展
◎第1展示室(壁面)
「瑛九の版画」
会期 5月22日(火)より7月6日(金)まで
 
宮崎県に生まれた瑛九(本名 杉田秀夫)は、洋画や写真を学ぶかたわら、
美術評論の世界でその才能を開花させます。瑛九は、フォトグラムと呼ば
れる印画紙に直接物を置いて感光させる技法を研究し、独自の表現を実現
しました。芸術作品は分野を問わず平等であると考えていた瑛九は、昭和
20年代半ば、当時の画家達に「半画(半分の画)」言って軽視されていた
版画の地位を高めるために銅版画の制作をはじめ、多くの前衛的な作品を
残しました。本展では、この時期の版画を展示します。瑛九の求めた芸術
の世界、超現実主義的空間をご堪能ください。


No. 作品名  制作年  材質・技法
1 道  1951〜1953(昭和26〜28)年  紙・銅版
2 夢  1951〜1953(昭和26〜28)年  紙・銅版
3 手  1951〜1953(昭和26〜28)年  紙・銅版
4 波のたわむれ  1951〜1953(昭和26〜28)年  紙・銅版
5 ヴァイオリン  1951〜1953(昭和26〜28)年  紙・銅版
6 林の目  1951〜1953(昭和26〜28)年  紙・銅版
7 みみづく  1951〜1953( 昭和26〜28)年  紙・銅版
8 家族  1951〜1953(昭和26〜28)年  紙・銅版
9 散歩A  1952(昭和27)年  紙・銅版
10 音楽  1953(昭和28)年  紙・銅版
11 魚  1954(昭和29)年  紙・銅版
12 よろこびB  1953〜1956(昭和28〜31)年  紙・銅版
13 サーカス  1953〜1956(昭和28〜31)年  紙・銅版
14 ひまわり  1953〜1956(昭和28〜31)年  紙・銅版
15 あこがれ  1954(昭和29)年  紙・銅版
16 愛する二人  1955(昭和30)年  紙・銅版
17 誘惑  1955(昭和30)年  紙・銅版
18 風車  1957(昭和32)年  紙・銅版
 *都合により作品を変更する場合があります。


◎第1展示室(ガラスケース)
「工芸の技と美」
会期 5月22日(火)より7月6日(金)まで
 
本展では、当館が所蔵する工芸品のうち、重要無形文化財保持者(人間国宝)
による陶芸、漆芸、金工、木象嵌、木工の各分野の作品をご紹介します。伝統
芸術を学ぶなかで独自の技術を極めたその技と美をご覧ください。

No. 作家名  作品名  制作年  分野
1 加藤土師萌  酒瓶  1942(昭和17)年  陶芸
2 増村益城  乾漆波文溜塗盛器  1965(昭和40)年  漆芸
3 関谷四郎  銅鉄壺  1974(昭和49)年  鍛金
4 香取正彦  朧銀玉錯花瓶  1977(昭和52)年  鋳金
5 香取正彦  鋳銅四神文四方花瓶  1952(昭和27)年  鋳金
6 香取正彦  銅花瓶  制作年不詳  鋳金
7 高村豊周  青銅花入  制作年不詳  鋳金
8 鹿島一谷  布目象嵌 白鷺四態図 銀水注  1996(平成8)年  彫金
9 秋山逸生  蕾芝山象嵌額  1966(昭和41)年  木象嵌
10 秋山逸生  蝶貝象嵌箱  1966(昭和41)年  木象嵌
11 中臺瑞真  桐経箱  1992(平成4)年  木工
12 中臺瑞真  桐菱形塗輪花盛器  制作年不詳  木工
 *都合により作品を変更する場合があります。


◎第3展示室
「夏を描く」
会期 6月2日(土)より7月6日(金)まで
次号で紹介します。


◎第8展示室
「いきものいろいろ」
会期 6月9日(土)より7月6日(金)まで
次号で紹介します。



▲▽つくる▲つくる▽つくる▲つくる▽つくる▲つくる▽つくる▲▽

○平成24年度実技講座 「陶芸講座(基礎)」受講者の募集

陶芸をはじめたい方のための講座です。
平皿・花瓶・茶碗を制作し、陶芸の基礎的な技法の習得を目指します。
6日間すべての日程にご参加可能な方に限ります。

日程 6/26(火),27(水),28(木),7/3(火),18(水),25(水)
申込み 6/5(火)までに着くように往復ハガキに、
    希望講座名「陶芸講座(基礎)」、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、
    電話番号、年齢をご記入の上、普及課実技講座係までご応募ください。
参加費 9,000円
定員 25名(応募者多数の場合は抽選となります。)


○ワークショップ「いろいろ・創作あーと」

日時 6/16(土)午前10時から
申込み 6/7(木)までに着くように往復ハガキに
    希望ワークショップ名「いろいろ・創作あーと」、郵便番号、住所、
    氏名(ふりがな)、学校名、学年(年齢)、電話番号をご記入の上、
    普及課ワークショップ係までご応募ください。
参加費 500円
対象 小学生
定員 100名(応募者多数の場合は抽選となります。)



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○ ミュージアムコンサート「緑と歌のプロムナード」

出演 坂本晶子(メゾソプラノ)・大坪義典(バリトン)・佐々木伸枝(ピアノ)
日程 5/19(土)
時間 14:00〜15:00
場所 千葉県立美術館講堂
申込不要 先着200名
入場料 無料

おもな演奏曲目
1 セレナータ(トスティ)
2 ラルゴ(ヘンデル)
3 歌劇「カルメン」より“ハバネラ”“闘牛士の歌”(ビゼー)
ほか



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県美メールマガジン No.70 2012.5.15
     〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1
          Tel 043-242-8311  Fax 043-241-7880
          URL http://www.chiba-muse.or.jp/ART/
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