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 県美メールマガジンNo.78

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★千葉県立美術館は     ★
☆耐震改修等工事のため、 ☆
★休館しています。      ★
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冬至、クリスマス、大掃除にお正月と早、本年度も残り3カ月を切りました。耐震改
修等工事による休館前の最後の展覧会だった企画展「増村益城展」も終了し、工事の
ための物品の移動がいよいよ始まりました。
休館中もメールマガジンの発行は継続しますので、引続きご愛読くださいますようお
願いいたします。

さて、休館中のメールマガジン第1号は、所蔵作品の中から正月にちなんだ作品を紹
介します。
普及事業では、千葉ポートタワーで開催する「復興への道のり〜東日本大震災記録写
真展U〜」を紹介します。

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☆★長期休館のお知らせ★☆

千葉県立美術館は耐震改修等
工事のため、平成25年1月か
ら平成27年3月(予定)まで
休館します。
改修後の開館時期については、
工事の進捗状況などにより変
更になる可能性があるため、
決まり次第、当メールマガジ
ンやホームページ等でお知ら
せします。

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◆かたる◇●みる○◆かたる◇

千葉県立美術館は近・現代美術に焦点を当て、開館以来千葉県にかかわりのある美術
家の作品を中心に、国内外の美術家の作品を収集しています。特に、浅井忠とその師
であるフォンタネージ、浅井が深く影響を受けたバルビゾン派の作品群は、当館の所
蔵作品のひとつの柱を為すものであり、アートコレクション「浅井忠・フォンタネー
ジとバルビゾン派」と題して紹介してきました。
浅井忠は、佐倉藩士の家に生まれ、少年時代を佐倉で過ごした房総ゆかりの画家で、
東京美術学校(現在の東京芸術大学)や京都高等工芸学校(現在の京都工芸繊維大学)
で教鞭を執り、多くの画家を育てた近代洋画の先駆者であるとともに、アール・ヌー
ボーと日本の装飾を融合させた図案の先駆者でもありました。
当館が所蔵する「カルタとりの女児(紙・着彩 制作年不詳)」は、カルタとりに興
ずる4人の少女が描かれたものであり、右から2番目の髪を結いあげた子が読み札を
持ち、左側の2人は両手をついて前のめりに札を取ろうとしています。左の髪の短い
子はまだ幼いのか、カルタを見ながらもカルタとりに加わるでもなく読み札を持つ年
長の子によりそっています。背景には、火鉢や額に飾られながらも置かれたままの絵、
鉢植えの梅などが描かれており、明治のありふれた正月の風情を描きつつ、その構図
や人の姿には浅井のこまやかな心配りが感じられます。
この画像は、当館のホームページ、下記のURLでご覧いただけます。

URL http://www.chiba-muse.or.jp/ART/gallery/ asai/08.html

もうひとつの正月にちなんだ作品は、同じく浅井忠で、「絵葉書(年賀状)」です。
横長の絵葉書は、中央やや左よりを空白とし、左右に手描きので二矩を描きます。左
側の大きな矩形にはシルエットの木と枝、枝には白い丸で花が表現され、梅を表して
います。背景は緑色に塗られています。左の矩形にはシルエットで木が描かれ、その
形から松と見られます。背景は、淡い紫、あるいは紺色に塗られています。中央の空
白には、「恭賀新年 明治三十五年一月元旦 浅井忠」とあります。木や枝の曲線は
アールヌーボーの影響と思われますが、単純な色と図案で仕上げた点に浅井の特徴が
みられます。



●みる○▲つくる▽●みる○

○「復興への道のり〜東日本大震災記録写真展U〜」
震災から丸2年が経とうとしているにもかかわらず、多くの方が避難生活を続けてお
り、現地の復興もこれからです。本展では、日本赤十字社千葉県支部が所蔵する、東
北支援活動時の記録写真や日赤の災害支援キットなどを千葉ポートタワーで展示しま
す。また、日赤と当館が協働で開催した岩手県釜石市の出張ワークショップの記録写
真も合わせて展示し、現地で使用した「ビルダーカード」の体験コーナーもつくる予
定です。
復興に向けて着実に歩み続けている東北の今の様子を皆様に知っていただくとともに、
現在、被災地で必要とされている「心の支援」に対する理解を深めていただければと
思います。

場所 千葉ポートタワー 1階ロビー
会期 2月25日(月)から3月11日(月)まで
時間 9:00〜19:00(千葉ポートタワー営業時間)
   ※入館は閉館時間の30分前まで
入場 無料
   ※展望室への入館は別途入館料金が必要です。
主催 日本赤十字社千葉県支部
   千葉ポートタワー
   千葉県立美術館



※美術館からのお知らせ※

○休館中の学習支援活動について
千葉県立美術館は耐震改修等工事のため休館しておりますが、出張授業や複製画の
貸出など、館外で実施する学習支援活動は継続して実施しております。詳しくは、
当館ホームページなどをご覧いただくとともに、お気軽にお問合せください。



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県美メールマガジン No.78 2013.1.21
〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1
Tel 043-242-8311  Fax 043-241-7880
URL http://www.chiba-muse.or.jp/ART/
※このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
返信いただいても、お答えできませんので、御了承ください。
返信は電話、Faxでお願いいたします。

※県美メールマガジンの配信停止は下記のURLからお願いいたします。
URL https://a02.hm-f.jp/index.php?action=C1&a=318&g=11&f=22