皆さんこんにちは。
普及課学芸員の石倉亮治です。
昨年12月から特別展「香取神宮−神に捧げた美−」
に展示されている国宝・海獣葡萄鏡のスポットギャラリートークを実施しています。
すでに4回のギャラリートークを行いましたが、参加してくださった多くの来館者の方から沢山の質問をお受
けしました。
1鏡はいつごろから作られるようになったの?
2鏡って,どうやって作るの?
3鏡って,何でできているの?
4鏡の表面はどうなってるの?
5鏡はどのくらいの重さなの?
などなど、本当に多くの方が鏡に興味をお持ちである
ことがわかりました。
ギャラリートークを通してこれらの質問にお答えしてき
ましたが、 各回の参加者の方には,実際に銅と錫を
溶解し、鋳型に流し込み製作した鏡をに手に取って
完成までの経過を体験していただきました。
(ただし、製作した鏡は海獣葡萄鏡ではなく、方格
規矩四神鏡です。)
鋳型からはずした鋳上がり直後の鏡や,研磨作業の進捗状態や、実際に手にした鏡の質感・重さを体験された多くの方は、想像以上の鏡の存在感に改めて感激されているようでした。
さて、1月17日はいよいよ最後のスポットギャリートークです。 これまでに参加された多くの方からの一番多く寄せられた質問、「正倉院の鏡と同じ型の海獣葡萄鏡がなぜ香取神宮にあるの?」、「誰がこの鏡を香取神宮に持って来たの?」という最大の謎に迫ります。
多くの方のご参加をお待ちしています。
One more thing !
製作した「鏡」は、現在鋭意研磨作業を進めています。 当日は、研磨作業も仕上がった鏡を実際に手に取って体験していただける予定です。
さて、研磨仕上げ後の鏡面は如何に。
どうぞお楽しみに。