《敦煌莫高窟大泉河》 1984(昭和59)年  紙・水彩、縦 35.8p×横51.6p

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 莫高窟は、大泉河に面した断崖に穿たれています。大泉河は今ではほとんど枯れてしまっています。

【敦煌】

 甘粛省の西端に位置する、砂漠のオアシス都市です。紀元前の前漢時代から西域の異民族に対する軍事拠点でしたが、東西の人々が行き交うシルクロードの要衝でもあり続けました。現在の敦煌の街は、清代に出来たものです。
町の郊外にある大規模な石窟寺院が、莫高窟です。莫高窟は、大泉河に面した山(鳴沙山)の断崖に開削されています。5〜15世紀頃の約1000年間にわたる700窟以上もの石窟が確認されており、その数の多さから「千仏洞」とも呼ばれます。特に、窟内に描かれた壁画は内容も保存状態も仏教美術の精粋と言えるもので、「砂漠の大画廊」とも称されています。昭和62年に、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。

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