《高昌故城より火焔山》 2001(平成13)年  紙・水彩、縦 36.3p×横52p

戻る
 

 高昌故城は、火焔山を望む砂漠の中にあります。5世紀に建国された高昌国などの都として繁栄した都城跡です。玄奘(三蔵法師)が天竺に向かう途中、高昌国の王に最高の待遇で迎えられ、1〜2か月滞在して仏教を講義したといわれる寺院跡もあります。
火焔山はトルファン盆地の北側にそびえる山で、岩肌が燃えているように見えることにその名が由来します。『西遊記』には、三蔵法師一行が火焔に阻まれ、孫悟空が鉄扇公主と戦って芭蕉扇で炎を消し無事に通したという話があります。
篠アがこの作品を描いたのは8月5日、画面には「気温四〇度ぐらい」と記されています。