牧野克次 作

制作年不詳
紙・水彩
30.5×44.5(cm)

 牧野は、小山正太郎に学び、浅井忠からも影響を受けたため、その水彩画は二人の画風に近似している。しかし、卓越した水彩の技術は、二人を凌駕するものであり、趣きのある作品を描いた。この作品は、琵琶湖で取材したものと思われるが、色調、構図とも優れている。なお、牧野の弟子榊原一広の旧蔵である。 

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