えびす講(エビスコウ)
【福の神であるえびすを祀る行事。主として商家が商売繁盛を祈願して行うが、農家でも作神や家々の守護神としてこれを祀る。】
恵比須は夷や戎、または蛭子、恵比寿とも書き、いわゆる七福神の一つで、福徳を授ける神として知られています。その姿は、片手に釣竿、脇に鯛を抱えており、本来は豊漁の神としての性格の強いものでした。それが中世以降の商業の広がりとともにやがて商売繁盛の神様ともなっっていきました。これは市においては魚も扱われることから、漁民の信仰に商人があやかったものとも考えることができます。
 一方、農村においては、豊作をもたらすとされる「田の神」との混合がすすんで豊作の神として祀られるようになりました。豊漁などを祈る縁起の良さに豊作を結びつけていったものと思われます。.田の神は、田植えにおける「サナブリ」、稲刈りにおける「刈り上げ」といった米作りの各節目ごとの行事において対象とされた神様で、古くから農民の作業を見守って豊作をもたらしてくれると考えられていました。具体的な偶像はありませんが、それを恵比須に求めたものと考えることもでさます。 
房総のむらで見られる展示
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商家呉服の店
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