平成21年度生態園トピックス展 終了しました

舟田池のカイツブリ
─小さながんばりやさん


平成21年6月9日(火)〜8月30日(日)
(毎週月曜日と7月21日は休園、ただし6月15日・16日と7月20日は開園)
千葉県立中央博物館 生態園 オリエンテーションハウス & 野鳥観察舎
入場無料


生態園の舟田池には、カモやサギの仲間など、さまざまな水鳥が生息しています。池を臨む野鳥観察舎からは、毎日、鳥たちの姿を観察することができます。その中で、開園から20年以上も継続して、私たちが観察してきた鳥がカイツブリです。この鳥は、手の平にのるほど小さな水鳥です。水の上に浮いた巣で子育てをするというユニークな習性の持ち主です。潜水が得意で、食べ物も巣材も、水の中から集めます。
カイツブリ
カイツブリ(撮影:布留川 毅)

舟田池
舟田池:野鳥観察舎(中央)と2つの浮島
野鳥観察舎では、この鳥の一風変わった行動と生態を、日々観察ノートにつけてきました。20年という時間は、自然の歴史からすれば、ほんの一瞬です。それでも、私たちがふりかえってみるにはかなり長い時間です。本展示では、13冊にものぼるノートの頁を繰りながら、舟田池のカイツブリの生活を紹介します。

舟田池では、今年もカイツブリが営巣しています。5月13日にガマの茎にくくりつけた浮き巣で産卵が始まりました。本展示では、繁殖のようすを長時間ビデオ記録で、またリアルタイムに観察していきます。今年も、雨や風など厳しい天気、夏の暑さ、大波、天敵の来襲など、何があるかわかりません。生きていくために、日々さまざまな課題に直面する「小さながんばりやさん」の姿を、展示の期間中も、皆様と一緒にしっかり記録していきます。ぜひ、スケッチや写真、ビデオ、レコーダーなどのご準備をお願いします。7月19〜20日のイベント「カイツブリ大好き」では、生物音声識別装置「ききみみずきん」も待機しています。


主な展示物

●舟田池におけるカイツブリ生息状況(1982-2009)
●カイツブリの観察記録(カイツブリ観察ノート・録音テープ・ビデオテープ他)
●カイツブリの繁殖(はく製・写真・イラスト)
●カイツブリの仲間たち(はく製・写真)
●カイツブリの鳴き声(とりの声キャッチ名人たちが「ききみみずきん」で集めた声)
●2009年のカイツブリ@舟田池
●「かいつぶりテレビ」(2007年度の繁殖記録)
●「かいつぶりの声が聞こえる舟田池の音風景」



関連イベント

●生態園連休特別企画「カイツブリ大好き」@野鳥観察舎
  7月19日(日)  10:00〜12:00
  7月20日(月・祝)10:00〜12:00

●ミュージアムトーク「舟田池のカイツブリ」@オリエンテーションハウス
  6月14日(日)定員20名 11:00〜11:30、14:30〜15:00
  6月20日(日)定員20名 11:00〜11:30、14:30〜15:00


ご来場をおまちしています