生態園トピックス展
『身近な植物にも「へぇー」がある』
身近な野草
や野菜でも、見方や見る時期を変えると知らなかっ
た姿が現れてきます。少しばかりの専門的な解説を加えた植物の写真や実物等を通して、普段目にする植物についての、思わず「へぇー」と言いたくなる豆知識
をご紹介します。
会
期: 2016(平成28)年11月8日(火) ~
2017(平成29)年 3月 5日(日)
会場:生態園オリエンテーションハウス
時間:午前9時~午後4時30分(入園は午後4時15分まで)
入場無料。
毎週月曜日と年末年始(12月28日~1月4日)は休園。
た
だし2017年1月9日(月・祝)は開園、10日(火)は休園
ヤ
ブガラシの葉の周辺に、水滴が規則正しく並んでいることがあります。これは、朝露ではなく、葉の中から押し出された水です。雨が降った翌朝、植物が水を吸
収し過ぎるといらない水分をこのように排出することがあります。ヤブガラシだけでなく、多くの植物で見ることができます。
ジャガイモ
の芽をつなげていくと、そこには渦巻きが現れます。ジャガイモを育てているときの、茎についている葉の並び方も、同じような渦巻きになります。ジャガイモ
が根ではなく、地下の茎(地下茎)である証拠の一つです。
本
来は茎の両側についているヨシ(別名アシ)
の葉が、片側に寄っていることがあります。古来このようなヨシは、不思議がられて、「片葉の葦」として各地の七不思議に登場します。実は、ヨシの葉は、茎
の周りをまわることができ、特に風の強い所に生えているヨシがこのような片葉になることは、珍しくありません。
道路の植え
込みとしてよく使われるツツジの落葉は、普通の木とは変わっています。春先に開いた葉は、秋に、夏に開いた葉は、翌年の春に、年に2回の落葉があります。
したがって、秋の紅葉期には、これから落葉する葉だけが黄色く紅葉するため、黄と緑の2色の葉が同時に見られることになります。
湾岸の街の
一つ、習志野市で撮影された街路樹(トウカエデ)です。片側の葉だけが枯れています。この木だけではなく、周辺の街路樹や庭木も片側だけが枯れていまし
た。何か、殺人光線でも浴びたのでしょうか? 実は、数日前に、台風による強い南風が吹き、東京湾から吹き上げられた海水が、飛んできたためでした。普段
浴
びることのない潮風をまともに浴びた側の葉だけが枯れてしまいました。
関連イベント
●ミュージアム・トーク「生態園トピックス展『身近な植物にも「へぇー」がある』の解説」。参加無料ですが、博物館の入場料が必要です
(本館入場券売り場前に集合)
2016/12/ 3(土) 11:00~11:30 / 14:30~15:00
2017/ 1/ 15(日) 11:00~11:30 / 14:30~15:00
2017/ 2/ 12(日) 11:00~11:30 / 14:30~15:00
担当者 由良 浩
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