千葉県立中央博物館生態園植物群落園海岸植生

植物群落園 千葉県立中央博物館生態園

 海岸植生
海岸に成立する独特の植物群落です.海岸は塩分が多い上に土壌が薄く,栄養分も乏しいため,普通の植物は生育しにくい環境です.海岸は大きく砂浜と岩場(岩石海岸)に分けられます.生態園では入口近くに砂浜の景観が造られ(写真左),ハマゴウ,ハマヒルガオ,コウボウムギ,ハマボウフウなどが春から夏にかけてたくさんの花をさかせます.塩水をまくことはせず,かわりに水はけをよくしています.その奥に岩石海岸の風景が造られ(写真右),晩秋にはイソギクの花に黄色く彩られます.その背後にクロマツ,トベラ,マサキ,シャリンバイなどの海岸林が続きます.この岩場には蛇紋岩,安山岩,チャートなどが配置され,千葉県産の岩石の観察地にもなっています.


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