千葉県立中央博物館生態園植物群落園コナラ林

植物群落園 千葉県立中央博物館生態園

 コナラ林(雑木林)
 コナラ,クヌギ,イヌシデなどから成るいわゆる「雑木林(ぞうきばやし)」で,日本の農村(里山)の典型的な景観を作っています.40 年ほど前までは,雑木林は人々の暮らしと密接にむすびついており,コナラ林からとった木がたきぎ・炭などの燃料に,また集められた落ち葉が肥料などにつかわれていました.コナラ林は放置しておくと他の樹木の侵入を受け,やがてシイ・カシ林などに置き換わってしまいます.しかし人間が定期的に木を切ったり,下刈りや落ち葉掻きをおこなうことによって,この変化がくいとめられ,コナラ林は長期間にわたって維持されます.このような森を二次林と呼び,自然林と区別されます.今では炭などの需要がなくなったため人の手がはいらなくなり,コナラ林の姿は大きく変わりつつあります.

生態園では,コナラを中心にイヌシデ,クヌギ,エノキなどが植えられています.右の写真は,晩秋のコナラ林です.

[もどる]