17年度展覧会一覧にもどる 

秋の展示  「おもしろ研究紹介」  
会期: 平成17年 10月8日(土)〜1月15日(日)
会場: 県立中央博物館 本館・企画小展示室
11月3日(文化の日)は入場料無料です
◆ 展示のねらい
当館が行っている多様な研究テーマの中から7つを選び、それぞれの目的や成果を紹介します。すこしマニアックな研究者の世界をのぞいてください。 
この人達の研究紹介です。
こんな感じの展示です
 展示の方針  

最近どこの学会でもよくやるようになった、研究紹介パネル展示です。
畳一畳分の横長パネルに、写真と文章をつけて、研究成果の宣伝をします。
必要なら、展示ケースをおいて、標本を展示することもあります。
・・・・まあ、見え的には、渋いです。
・・・・展示するほうも、マニアックにやってますので、ご覧になる皆様も、お好みでどうぞ。 観察会や資料相談で話を聞いた研究員がおりましたら、頭の中はこんななんだと見てやってください。
展示内容  写真の左からです
プランクトンの不思議を探る

    林紀男
(環境科学研究科)


 水の中を漂うプランクトンたちは,池,沼,ダム湖,貯水槽など様々な場所で見られます.見られるプランクトンの種類は,水域ごとに大きく異なります.また,同じ水域の中でも場所,水深,季節,昼夜,天候などの違いによってプランクトンは刻々と変化します.
 水生植物や魚など水に棲む生きものたちと密接な関係をもつプランクトンに注目して,
千葉県内の400箇所以上の水辺を回ってプランクトンたちの戸籍簿を作成中です.
 展示者本人による解説(ミュージアムトーク)を  1/7(土)に行います。

より良い自然理解のための生物の種を知るために

    直海俊一郎
(動物学研究科)


 私たちはふつう「種(=生物種)」を,図鑑の中に出てくる和名あるいは学名として知ります.生物学的には,種とは「遺伝子交換の場」であるとか「交配のための集団」であるというふうに見なされてきました.
 しかし,近年の研究結果によると,種は「遺伝子交換の場」や「交配のための集団」を明瞭には形成しないらしいということです.このような種を今日的な進化学や分類学のもとでは,どのようにとらえたらよいかについて紹介します.
 展示者本人による解説(ミュージアムトーク)を 12/10(土)に行います。

初公開!「嶺岡構造帯の地形模型」−鳥の眼で地形を見る・読む・示す−

   八木令子(地学研究科)

 山や川といった「地形」は,本来単なる「景色」であり,「雄大で美しい」というように,眼と心で感じるものかもしれません.私たちは,そのようなものに 名まえ(地形用語)を付けて分類したり,それらがなぜそこにあるのか,いつ,どうやってできたのかを考えたりしています.
 今回は,地すべり性斜面である嶺岡山地と,周辺の丘陵斜面の地形の違いを,丸ごと手作りの地形模型を使って示し,合わせて地形を分類するということの意味や方法を紹介します.
 展示者本人による解説(ミュージアムトーク)を  1/8(日)に行います。

地球上でたった一ケ所,房総半島に生きるコンブ科植物

    宮田昌彦
(植物学研究科)

 オオノアナメ(褐藻・コンブ科・アナメ属)は,外房,大原の海底20m に潜む,日本列島に固有の海藻です.

 その形や暮らし方,そして遺伝子を調べることからその正体がわかってきました.

 展示者本人による解説(ミュージアムトーク)を  1/9(月祝)に行います。


● 埋め立て地や海岸で見つかる化石のはなし

    加藤久佳
(資料管理研究科)

 中央博物館には,「千葉県内の海岸で拾ったのですが,化石でしょうか?」と,カチンカチンの石に入った貝やカニが持ち込まれることがあります.
貝殻にはまだ色が残っており,カニは今にも動き出しそうです.また,幕張や船橋の埋め立て地でも,同じように石になった貝や,カニが沢山拾われたことがあります.
 これらは本当に化石なのでしょうか?
 化石だとしたら,どのくらい古いもので,どうしてそんなところに落ちているのでしょうか? 
そんな,ごく普通の疑問について調べてみました.
 展示者本人による解説(ミュージアムトーク)を 12/24(土)に行います。

自然体験プログラム「森の調査隊」の研究開発

    浅田正彦
(生態学研究科)

 中央博物館の野外観察施設である生態園では,子ども向けの自然体験プログラム「森の調査隊」をおこなっています.
 これはワークシートを使って,楽しみながら自然観察を体験できるものです.
1回にA5判のシート1枚もって,自然体験をしたのちに,スタンプがもらえます.
このスタンプを5つ集めると,オリジナルペーパークラフトが一つもらえます.
 このプログラムの開発秘話と実際の参加実態について報告します.
 展示者本人による解説(ミュージアムトーク)を  1/14(土)に行います。
 
担当者体調不良のため、ミュージアムトークは中止します。ご了承ください。

博覧図に見る房総

    渡辺善司
(歴史学研究科)
  集合写真には7人目が、・・・いませんね。
所用につき撮影ができませんでしたので、資料画像で代用します。
 「日本博覧図」という明治時代後期の銅版画をご存じでしょうか.関東地方を中心に,静岡県,長野県などの旧家をはじめ,神社・仏閣,公官庁等さまざまな建物が,高い所から見下ろした視線(俯瞰的)で描かれています.
 このほか博覧図では当時の人々の生活などについても窺い知ることができます.
 今回は中央博物館が所蔵する「千葉県博覧図」から,明治時代後期の千葉県の様子を覗いて見たいと思います.
 画像説明:明治13年から44年にかけて使用された2代目の県会議事場
(千葉県博覧図より)


 展示者本人による解説(ミュージアムトーク)を 12/23(金祝)に行います。
◆ 関連行事 ミュージアム・トーク
  ミュージアム・トークを行います. 各回とも当日受付です. 14:30〜15:00
・12/10(土) 生き物のあり方と名前  直海俊一郎

・12/23(金祝) 博覧図に見る房総  渡辺善司


・12/24(土) 埋めたて地で見つかる化石のはなし 加藤久佳


・ 1/7(土)プランクトンのはなし 林紀男


・ 1/8(日)嶺岡山地の地すべり 八木令子


・ 1/9(月祝)藻類ミュージアムツアー 宮田昌彦


・ 1/14(土)「森の調査隊」の解説 浅田正彦(中止)
《 開催概要 》

期間   :平成17年 10月8日(土)〜1月15日(日)
休館   :毎週月曜 (ただし1月9日月曜祝日は開館,翌10日は休館)
       12月28日〜1月4日は年末年始の休館

開館時間:9:00?16: 30 (入館は16:00まで)

会場  千葉県立中央博物館 : 企画小展示室ほか

料金  入館料:一般 300円 / 高・大学生 150円
     中学生以下・65歳以上 無料
     団体料金等について、詳しくはこちら
   ●11月3日(文化の日)は入館料無料です
《 中央博物館 》
〒260-8682,千葉市中央区青葉町955-2 
電話:043-265-3111
ファクシミリ:043-266-3921
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
《 交通案内 》  くわしい交通案内はこちらへ
○電車・バスをご利用の場合
その1 
千葉駅(JR総武線・京成線)から
東口7番乗り場から、京成バス「大学病院」「大学病院・南矢作」行きで約15分.バス停「中央博物館」下車,徒歩7分.

東口2番乗り場から、千葉中央バス「中央博物館」行きで約20分.終点のバス停「博物館・文化ホール」下車,徒歩約1分.
その2 
蘇我駅(JR京葉線・内房線・外房線)から
・東口2番乗り場から、小湊鐵道バス・千葉中央バス「大学病院」行きで約15分.バス停「中央博物館」下車,徒歩7分
その3
千葉寺駅(京成千原線)から
・徒歩約20分.(蘇我駅からのバスが千葉寺駅を経由します)
○車をご利用の場合
京葉道路「松ヶ丘インターチェンジ」から約5分です.中央博物館は「県立青葉の森公園」の中にあります.自動車でお越しの方は「市立青葉病院」方面の「青葉の森公園北口駐車場」をめざしてください.
《 問い合わせ 》
千葉県立中央博物館 〒260-8682,千葉市中央区青葉町955-2 
電話:043-265-3111 ファクシミリ:043-266-2481
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/