調査・研究事業−研究紹介コーナー− 千葉県立中央博物館

 当館の研究活動とその成果をより身近に知っていただくために,当館研究職員の研究成果を,縦100cm×横160cmのポスターにまとめ,房総の地学展示室前の廊下に展示しています.展示期間は原則として2ヶ月で,2名/グループの展示ポスターを同時に掲示します.
 これまでに行った展示は以下の通りです.タイトルをクリックすると,展示の概要および,展示ポスターや展示の様子の画像ファイルへのリンクにジャンプします.
【平成21年度】
2009年12月1日〜2010年1月31日
「千葉県におけるクロマダラソテツシジミの初記録」
「西ネパールの探検調査」
2010年2月1日〜2010年3月30日
「三変化する深海魚を再発見:三つの科が一つに!」
「熱帯山地の森と植物−ボルネオ島ムルド山調査行−」
【平成22年度】
2010年6月1日〜2010年8月31日
「堆積物を透視する−地中レーダーの実験堆積物への応用」
「イタリア・サルディーニア島の第四紀層」
2010年9月1日〜2010年10月31日
「深海生物調査速報」
「千葉県から地衣類の新種,ヒメカシゴケが見つかった/日本産カシゴケ属(リトマスゴケ科地衣類)の分類学的研究」
2010年11月1日〜2010年12月28日
「千葉県から見つかったアオキノリ属地衣類の新種」
「千葉の外来動物 キョンの生態調査」
2011年1月5日〜2011年2月28日
「ホルツマーデンとゾルンフォーヘン ドイツ南部の化石の鉱脈」(3月31日まで延長)
「ミジンコと水生植物とのかかわり」
2011年3月1日〜2011年4月30日
「白亜紀前期の陸生および淡水生貝類化石の研究」(7月31日まで延長)
【平成23年度】
2011年3月1日〜2011年7月31日
「白亜紀前期の陸生および淡水生貝類化石の研究」(前年度から継続)
2011年8月1日〜2011年9月29日
「九十九里浜の津波堆積物」
2011年10月1日〜2011年11月30日
「花粉から見た平安時代の千葉市」
「きのこはどんな具合に分布しているのか?」
2011年12月1日〜2012年1月31日
「下総台地には薪炭林としての松林が多かった−明治10年代−」
「博物館・動物園・水族館・植物園における環境保全のとりくみ」
2012年2月1日〜2012年3月31日
「地域の音環境を記録して未来に伝える地理情報ネットワークシステムの構築」
「ヌエゴケの正体−シダ植物かコケ植物か?」
2009年12月1日〜2010年1月31日
「千葉県におけるクロマダラソテツシジミの初記録」
  斉藤明子(資料管理研究科)
  尾崎煙雄(房総の山のフィールド・ミュージアム)
 クロマダラソテツシジミはソテツを食草とする熱帯産のチョウです.2009年8月に県内で初めて発見された本種について,今年行った研究の成果を紹介します.標本,写真等を用いて本種の特徴について解説し,本種がここ数年分布を北に拡大してきた経緯や,県内での分布状況について,最新の知見を紹介します.この展示により,来館者に本種についての認識を持っていただき,2010年シーズンの本種の発生状況についての情報提供に期待します.
展示ポスター(PDF形式・560KB)
2009年12月1日〜2010年1月31日
「西ネパールの探検調査」
  天野 誠(植物学研究科)
 今年度6月から7月にかけて海外調査に出かけた西ネパールの自然と植物を中心に,海外調査の目的を明確にわかるように解説します.写真を多用し,質問形式にして,子供にもわかりやすく展示します.
展示ポスター(PDF形式・320KB)
2010年2月1日〜2010年3月30日
「三変化する深海魚を再発見:三つの科が一つに!」
  宮 正樹(教育普及課)
 別のものとされていた三つの科の深海魚が実は同じ魚の子,雄,雌だとわかりました.その姿形があまりにも違うため,専門家も数十年の間,このことに気がつかなかったのです.今回行った形態と遺伝子を用いた詳細な研究により明らかになった事実と,それに対する大きな反響をポスターで紹介します.
展示ポスター(PDF形式・556KB)
2010年2月1日〜2010年3月30日
「熱帯山地の森と植物−ボルネオ島ムルド山調査行−」
  原 正利(生態・環境研究部長)
 文部省科学研究費補助金「熱帯アジア山地林ブナ科樹木個体群のマルチスケール分布様式の地理的変異」の調査で,2009年9月にボルネオ島のプロンタウ国立公園にあるムルド山(マレーシア・サラワク州の最高峰)の森と植物を調べました.その様子を速報的に紹介します.
展示ポスター(PDF形式・352KB)
2010年6月1日〜2010年8月31日
「堆積物を透視する−地中レーダーの実験堆積物への応用」
  岡崎浩子(地学研究科)
 地下資源を探査する機械(地中レーダー)を河川水路実験に応用したところ,旧流路の形を復元することができました.その概要を紹介します.
展示ポスター(PDF形式・204KB)
2010年6月1日〜2010年8月31日
「イタリア・サルディーニア島の第四紀層」
  岡崎浩子(地学研究科)
 演者は2009年にイタリアで開催された国際堆積学会地中海地域会合に参加しました.その際に訪れたサルディーニア島の第四紀層を紹介します.
展示ポスター(PDF形式・304KB)
2010年9月1日〜2010年10月31日
「深海生物調査速報」
  駒井智幸(資料管理研究科)
 演者は2010年5月に広島大学練習船「豊潮丸」に乗船し,また2010年7〜8月の海洋研究開発機構学術調査船「なつしま」に乗船して,両船で実施された深海生物調査に参加しました.それらの概要について速報します.
展示ポスター(PDF形式・304KB)
2010年9月1日〜2010年10月31日
「千葉県から地衣類の新種,ヒメカシゴケが見つかった/日本産カシゴケ属(リトマスゴケ科地衣類)の分類学的研究」
  坂田歩美(平成21年度市民研究員)
  原田 浩(植物学研究科)
 平成21年度市民研究員の坂田歩美と原田による共同研究の成果(論文は平成21年12月に発表)を紹介します.これまで日本から1種のみ知られ,ほとんど研究されたことが無かった本属を検討し,新種1種,日本新産1種を含む3種を確認しました.千葉県からは3種とも見つかっています.
展示ポスター(PDF形式・232KB)
2010年11月1日〜2010年12月28日
「千葉県から見つかったアオキノリ属地衣類の新種」
  原田 浩(植物学研究科)
 市原市民の森で採集した標本にもとづき新種発表(本年7月に論文発表)したアオキノリ属地衣類の新種,ノミノアオキノリについて紹介します.
展示ポスター(PDF形式・232KB)
2010年11月1日〜2010年12月28日
「千葉の外来動物 キョンの生態調査」
  落合啓二(環境教育研究科)
 キョンは千葉県に生息するシカ科の外来哺乳類です.その生息状況と生態(食性,繁殖,行動等)について写真を多用してわかりやすく紹介します.
展示ポスター(PDF形式・420KB)
2011年1月5日〜2011年2月28日(3月31日まで延長)
「ホルツマーデンとゾルンフォーヘン ドイツ南部の化石の鉱脈」
  加藤久佳(房総の山のフィールド・ミュージアム)
 ドイツ南部の中生代ジュラ紀化石の産地として名高い,ホルツマーデンとゾルンフォーヘンを紹介します.実物標本も一部展示します
準備中
2011年1月5日〜2011年2月28日
「ミジンコと水生植物とのかかわり」
  林 紀男(生態学研究科)
 水生植物が創り出す物質(アレロパシー物質)が,ミジンコを忌避したり寄せ集めたりする興味深い現象について,水生植物の種類別に明らかにしました.その成果について紹介します.
展示ポスター(PDF形式・804KB)
2011年3月1日〜2011年4月30日(7月31日まで延長)
「白亜紀前期の陸生および淡水生貝類化石の研究」
  伊左治鎭司(地学研究科)
 石川県白山市にある白亜紀の地層「桑島化石壁」の発掘調査を紹介します.また,新たに発見された新種の貝類化石について,研究結果を解説します.
展示ポスター(PDF形式・224KB)
2011年8月1日〜2011年9月29日
「九十九里浜の津波堆積物」
  岡崎浩子(地学研究科)
  大木淳一(教育普及課)
  加藤久佳(房総の山のフィールド・ミュージアム)
  浅井秀彦(海匝地域振興事務所)
  伊左治鎮司(地学研究科)
 2011年3月11日の東日本大震災で津波が押し寄せた九十九里浜でどのような地形変化おきたかを紹介します.
展示ポスター(PDF形式・268KB)
2011年10月1日〜2011年11月30日
「花粉から見た平安時代の千葉市」
  奥田昌明(教育普及課)
 上総国の国司・菅原孝標の一行が平安時代,現在の千葉市中央区にあたる旧池田郷(池田の池)を通過したことが『更級日記』の中に記されていますが,「池田の池」の所在地は分かっていません.これを解明する試みとして,本展示では道場南からの花粉分析および千葉市における古墳時代以降の古環境変遷を紹介します.
展示ポスター(PDF形式・416KB)
2011年10月1日〜2011年11月30日
「きのこはどんな具合に分布しているのか?」
  吹春俊光(植物学研究科)
 博物館で提出者がすすめている普遍研究《特殊生態の菌類》に関連して,従来汎世界的に分布する1種と思われてきたザラミノヒトヨタケが,研究の過程で複合種(species complex)であることが明らかになりました.また,国内(奄美大島),ニュージーランド,カナダ,中国(北京)の各地から隠蔽種(criptic species)が発見され続けており,「菌類(きのこ,腐生菌)の分布様式は,一筋縄ではいかないよ」という内容について,紹介します.
展示ポスター(PDF形式・576KB)
2011年12月1日〜2012年1月31日
「下総台地には薪炭林としての松林が多かった−明治10年代−」
  白井 豊(生態・環境研究部主席研究員)
 明治10年代の迅速測図から作成した土地利用図から,下総台地西部には,松林が多かったこと.その松林は薪炭林として近世以来,人工的に育成されてきたことを史料で紹介します.武蔵野台地の雑木林に対し,下総台地の独特の文化としての松林と共にあった人の暮らしの意義をお伝えします.
展示ポスター(PDF形式・448KB)
2011年12月1日〜2012年1月31日
「博物館・動物園・水族館・植物園における環境保全のとりくみ」
  林 浩二(環境科学研究科)
 博物館・動物園・水族館・植物園はいずれも博物館に位置づけられています.それぞれの施設が環境保全にどのように取り組もうとしているのかを考えるにあたり,まずはそれぞれの国際的組織の文書や動向から,環境保全に対する姿勢を探り,広義の博物館の今後の取組を展望します.
展示ポスター(PDF形式・148KB)
2012年2月1日〜2012年3月31日
「地域の音環境を記録して未来に伝える地理情報ネットワークシステムの構築」
  大庭照代(生態学研究科)
 平成21年度から3年間かけて開発した「地域の音が出る地図ウェブサイト」を紹介します.このウェブサイトでは,2004年以来生態園や千葉県内の調査地点で市民も参加して収集した音をPC画面の地図上で聞きながら,音源のイラストや調査地点の景観写真,地域情報や収集者自身のコメント,さらに未来に伝える音環境像を閲覧できます.また,「私たちの大切な場所の音環境」プロジェクトに調査員として登録すれば,地域の音を投稿することが可能になりました.この展示では,地域の音の共有から聴覚から環境にどのようにかかわれるのか,参加者の声を伝えるとともに今後の課題を伝えます.
展示ポスター(PDF形式・399KB)
2012年2月1日〜2012年3月31日
「ヌエゴケの正体−シダ植物かコケ植物か?」
  古木達郎(植物学研究科)
 東南アジアから1991年に新科,新属,新種として記載されたヌエゴケ Mizutania riccardioides の正体を探ってきた研究を紹介します.
展示ポスター(PDF形式・564KB)