<自然の地形景観を主題にした空中写真>
地溝と地塁状の構造性平野と山地 鴨川平野と嶺岡山地 〔鴨川市〕   空からみた千葉県topへ 
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鴨川市
鴨川地溝帯
東から
06301

鴨川市
鴨川地溝帯
北東から
06302

鴨川市
鴨川地溝帯
南東から
06304
撮影 1987年10月
<解説>
房総半島の脊梁山地をなす鴨川市から鋸南町にかけての山地は、東西方向の直線的な構造がめだち、南北の山地とは異なっています。
見た目が似ているので、鴨川地溝帯とか地塁状の嶺岡山地とかよんでいますが、確実ではありません。特に、鴨川地溝北断層と南断層の2つの活断層が存在するという説が出ていましたが、最近の調査で、完新世には動いていないことがわかり、活断層は否定されました。ただし、曾呂川平野・嶺岡山地・加茂川平野の形は、侵食だけで出来たのでなく、地下にはそれなりの地質構造があるといわれていますが、その全容はまだわかっていません。
 写真1 中央になだらかな嶺岡山地(山容がなだらかなのは、地すべり地形が発達しているため)、左手に曾呂川の平野、北側に加茂川の平野があります。特に加茂川の平野は上流まで海になったわけでもないのに幅が広く、平野の方向を海底に延長すると,鴨川海底谷があるなど,明らかに、地質構造を反映した地形です。