<自然の地形景観を主題にした空中写真>
未固結な砂によるケスタ状地形 鹿野山と九十九谷 (君津市・富津市)   空からみた千葉県topへ 
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  富津市・君津市     

君津市
鹿野山、マザー牧場
西から
03801

君津市
鹿野山、マザー牧場
西から
03802

富津市
鹿野山、九十九谷
南から
08001

富津市
鹿野山、九十九谷
南から
08002

富津市
鹿野山、九十九谷
南から
08003
撮影 1987年10月、1988年1月
<解説>
君津市と富津市の境にある鹿野山は、県民に親しまれている山で、白鳥神社のある最高峰は、千葉県第2位の高さです。
この山は、東西に続き、山頂はなだらかな山容ですが、南側は、急崖になり、その下に、九十九谷と呼ばれる低いが傾斜が急でたくさんの小さな谷に刻まれた山になっています。
 この対照的な地形は、なだらかで高い鹿野山の山頂部分が未固結の砂層で構成され、低くて、急で、谷が多い九十九谷の部分が、泥岩でできています。
 砂層が降雨を浸透させてしまうのに対して、泥層は水を通さないために、泥層の部分がより多く侵食されるために生じる現象です。このような砂と泥の透水性の差による砂の高まり山列は上総地方の山地に広く見られる特徴になっています。 この地形は、固い岩石層とやわらかい岩石層の単斜構造の結果できるケスタ地形に、形が似ていることからケスタ状地形と呼んでいます。
 写真1、2 砂層の高まり方向で見たようす。なだらかな山容で右手に急崖があります。
  中央の山頂の施設は、遠足でおなじみのマザー牧場。
 写真3,4,5 南側の九十九谷側から見た写真。手前の急な低い山が泥層の部分。奥に、砂層の急崖と山頂〔鹿野山ゴルフ場と白鳥神社の峰など〕が見えます。