No.8 クサウラベニタケ
Rhodophyllus rhodopolius
あるいは Entoloma rhodopolium

ハラタケ目
イッポンシメジ科
イッポンシメジ属
クサウラベニタケ 1994.10.14,山梨県丹波山
プロフィール :有名な食用きのこであるウラベニホテイシメジ(県内ではイッポンシメジとよばれることもある)とちょうど同じ時期,同じような環境に互いに混じりあって発生する毒きのこで,姿や格好がそっくりであるため,毎年中毒事故がたくさん発生する.大きなカゴを背負った,明らかにプロの採集人でさえカゴの中には,この2種がまじっていることもある. プロも間違うきのこ
見分け方:ウラベニホテイシメジとは,傘表面の模様で区別する.ウラベニホテイシメジの傘表面には絹状繊維模様があり,それがとぎれたところに指で押したような斑が見られる.しかしクサウラベニタケ,またその他の類似種では決してそのような斑点はみられない .かつて,柄が中実であるか否か,きのこが小形できゃしゃであるか否か,が区別点とされてきた.しかしこの傘の斑点が最も確実な区別方法である.
発生時期と生態 :夏から秋にブナ科(コナラ,スダジイなど)の林に群生〜単生する.
中毒のタイプ B胃腸の刺激
毒成分 :コリン,ムスカリン,ムスカリジンが嘔吐を引き起こす毒成分であることが判明したものの,下痢,腹痛に関しては,また他の物質が作用しているらしい.
中毒例 :胃腸系の毒で嘔吐,下痢,腹痛など,腹痛を伴う胃腸障害を引き起こす.
ウラベニホテイシメジ
ウラベニホテイシメジには,傘の上に
指で押したような,濃い色になった部分
(写真参照)があることで区別する

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