きのこ小話 幻覚きのこ民族学

  きのこ石(Mushroom Stone)


きのこ石は中米のガテマラを中心とする地域で,紀元前よりつくられていた石彫です.
きのこの形にあわせてつくられる像は,人類,ジャガー,ガマガエル,ハナグマ,ウサギなどがみられます.
大昔には霊界とのつながりを持つための儀式に幻覚きのこがもちいられました.そのような儀礼の時に,霊的な存在としての幻覚きのこを形象したきのこ石が使用されたのではないか,と考えられています.
またきのこ石が農耕地の端に置かれ,マヤ族のトウモロコシの播種の時期のあとにきのこが発生することから,農耕の儀式と関係があるのではないかとも考えられています.
いずれにせよ強い催幻覚作用などをもつきのこに,不思議のパワーを感じていたのは疑いありません.

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