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  成田香取鹿島息栖細見絵図 (なりたかとりかしまいきすさいけんえず)
 
<解説>
  制作 江戸時代  縦34.7cm  横47.3cm
 江戸時代の後半には、庶民の間に行楽や名所めぐりが盛んになり、名所の案内地図、案内絵図がたくさん発行されました。
 本資料には、成田・香取・鹿島・息栖といった常総地方の名所や街道沿いの村(町)、河川・湖沼沿岸の河岸(かし)が描かれています。
 北浦・西浦・印旛沼・利根川など、かつては「香取の海」と呼ばれた地域の様子を鳥瞰(ちょうかん)することができます。
 ただし、図中の距離や地形などは必ずしも正確ではありません。

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   成田香取鹿島息栖細見絵図
<左半分拡大画面>


  画面の左端には「江戸」と江戸湾(東京湾)があり、「大川筋」(隅田川の流れ)も見えます。画面中央下の印旛沼から、左方向に「まくハへ(幕張)」と「けみ川(検見川)」の間の江戸湾とが、川道でつながっているように描かれていますが、これはまちがいです。
 木下(きおろし)茶船が発着した「木おろし(木下)」河岸も見えます。画面右下あたりには、常総地域でも有数の名所「成田山(成田山新勝寺)が描かれています。
 

成田香取鹿島息栖細見絵図
<右半分拡大画面>


 画面の右側には、「鹿嶋」(鹿島神宮)・「いきす」(息栖神社)があり、中央下には、「香取」(香取神宮)が描かれています。右下には、「てうし」(銚子)・「とかハ」(外川)があります。
 たくさんの江戸の庶民や文人たちが、木下茶船で利根川を下り、三社参りをしたり、銚子海岸の磯めぐりに訪れました。
 
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