本海の博物館資料 中央博資料百選  

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情報
86海-1無脊椎動物オニヒトデ1点背面の大部分が鋭いトゲで覆われ、さらにそのトゲには毒があるため、海の危険生物として有名なヒトデ。サンゴ礁の破壊者としても知られています。高知県で駆除活動に参加して得られた体幅50 cmを越す大型個体を所蔵しています。 
87海-2無脊椎動物コモチツボ1点深海に住む六放海綿のなかまで、勝浦市の沖でキンメダイ漁によって混獲された個体です。骨格がガラスと同じケイ酸ナトリウムによって形成されており、繊細なガラス細工のような美しさをもっています。 
88海-3無脊椎動物タカアシガニ1点世界最大の節足動物で、ハサミを広げた幅が3mに達するものもあります。そのような世界一のカニが、南房総の東京海底谷や外房の鴨川海底谷など、房総半島周辺の深海域にも生息しています。 
89海-4無脊椎動物深海性ヤギ1点勝浦沖で行われているキンメ釣漁で混獲された美しい標本です。通常の深海調査では網を使うことが多く標本が傷みがちですが、この個体は釣り上げられたため、各部が非常によい状態で保存されています。 
90海-5無脊椎動物エチゼンクラゲ1点大量発生した際に、日本海を北上し津軽海峡を通過した後、三陸沖を親潮に乗って南下してきた個体で、採集時には傘径が約1 mありました。やや崩れかけていますが、大型個体の全身標本は数が少なく貴重です。 
91海-6無脊椎動物ダイオウイカ1点ダイオウイカは広く深海に生息する大型のイカです。この個体は2007年に山口県の漁港に漂着した個体です。一番長い触腕と呼ばれる腕が失われていますが、それでも腕を含めた全長が2.7 mあり、見応えがあります。 
92海-7脊椎動物ツチクジラ1点ツチクジラは北太平洋に生息するハクジラの仲間で、千葉県南房総市和田沖では現在も本種の捕鯨が行われています。1996年7月に捕獲された体長10.5 mの雄の全身骨格が当館中庭に展示されています。 
93海-8脊椎動物マッコウクジラ1点マッコウクジラはハクジラ類で最も体の大きな種です。この下顎骨は2003年12月に千葉県南房総市白浜に漂着した体長17.6 mの雄のもので、長さ4.9 mあります。 
94海-9脊椎動物イッカク2点イッカクは北極海を中心に分布するハクジラの仲間で、雄では長い牙が角のように前に伸びているのが特徴です。国内では唯一、雌雄そろった完全骨格標本です。 
95海-10魚類カラチョウザメ1点カラチョウザメは主に長江に生息し、南日本沿岸まで回遊することがあります。この標本は1958年5月に千葉県富津市金谷の定置網で漁獲されたもので、千葉県産唯一の標本であるとともに、本種の分布の東限記録になっています。 
96海-11魚類ダウリアチョウザメ1点ダウリアチョウザメは主にアムール川に生息し、北日本沿岸まで回遊することがあります。この標本は1963年5月に千葉県館山市塩見で漁獲されたもので、千葉県産唯一の標本であるとともに、本種の分布の南限記録になっています。 
97海-12魚類ミツクリザメ2点ミツクリザメは深海性のサメの仲間で、頭部の先端が扁平して突出しているのが特徴です。希少なサメですが、東京湾の深海からは比較的多くの個体が採集されています。 
98海-13魚類オオウナギ1点オオウナギは熱帯域を中心に分布するウナギの仲間で、黄褐色の体に黒褐色の斑紋が全身に広がっているのが特徴です。陸水域で成長した個体では千葉県が分布の北限になっています。 
99海-14藻類オオノアナメ2点褐藻コンブ目の一種で、世界でも千葉県勝浦市からいすみ市に至る外房沿岸でのみ見つかっている海藻の標本です。しかも水深17m以深にだけ生育が確認されており、めったに採集されないレアものです。
100海-15藻類日本産アマノリ属絶滅危惧種約150点乾海苔の代名詞として名高いアサクサノリをはじめ、環境省により選定された日本産紅藻アマノリ属絶滅危惧種(絶滅危惧泓゙および準絶滅危惧)4種全ての標本が保管されています。

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