30 雨降滝  

所在地:勝浦市荒川

水系:夷隅川

落差:5m 

成因:川廻しの滝。

地層:上総層群黄和田層の泥岩。

由来:夷隅川本流を江戸時代に川廻しした結果できた川廻しの滝。戦後、六ツ雁滝という名をつけたこともあり、傍のバス停の名前になっている。
稿本千葉県誌には『夷隅郡上野村大字荒川に在り、高さ一丈餘、濶さ二丈五尺にして房總國境の渓水湊合し來りて此處に飛下し、流末は北方大字貝掛に入る。』とあり、夷隅郡誌には『里人曰く旱魃の時之を干せば雨忽ち至って洪水を起こすを以って此名(雨降滝)ありと』とあります。
滝面は面滝壁状直下型の滝。全面滝壷があり、釣人を見かける。

水田型の川廻しによる滝としては最大級のものである。なお、雨降滝の川廻しは、他の川廻し水田とは異なって、洪水対策も兼ねて造成されており、洪水時排水路を設けた類例のない形状のもの。保存もよく、貴重な事例である。


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