11 白絹滝  

所在地:鴨川市上小原 白滝不動境内 
水系:加茂川の支流
落差:約30m
成因:源流型+硬岩型の滝

地層:嶺岡層群チャ−ト層。順層

嶺岡山の山頂附近の水をあつめて流れる加茂川の支流にかかる滝である。 この滝は、30m以上の崖だがこの崖はもともと山の斜面が急であるためで、滝の削りとった崖ではない。この附近は、房総には少ない石灰岩・蛇紋岩・かんらん岩などの産地である。

稿本千葉県誌『白絹滝  主基村大字上小原の西南隅字瀧にあり、鹿骨高倉二山の間に懸る、高さ二十三丈九尺・濶さ一丈二尺にして、其の源は嶺岡山脈の淺間山麓に溌し、此處に至りて絶壁より直下し、白龍の天より降るが如し、本州瀑布中第一の壮觀たり、下流は長幾川となりて加茂川に入る。』

 文中、安房国第一と書いてありますが、水量に乏しく、
また、このような白糸滝風な美瀑をよしとするのは当時の感覚でしょうね。現代はもっと水量のある勇ましい滝が好まれるようです。

滝は白滝不動の霊地とされていて、シメ縄がはられている。白滝不動は、古い立派な寺で不動明王を本尊としている。


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