27 高滝 


高滝が本来の名前。粟又の滝は、地名を取って名づけたもの。観光名では粟又滝が定着。養老の滝ともいわれる
所在:大多喜町粟又
水系:養老川本流
落差:30m
成因:本流型の滝

地層:上総層群黄和田層、泥岩順層

稿本千葉県誌には、『高滝 大字粟又に在り、養老川の流此處に至りて一大瀑布となる、高さ約三十丈、濶さ十丈とす。瀑上一巖あり水中に峙立す、高さ二丈、周圍六丈餘にして岩雄の峰と稱す、水之を圍みて下る、瀑下潭深きこと數尋、雨岸壁立して老樹陰欝たり、増水のときは霧を飛ばし雲を生じて其の響轟々數里の外に聞え、眞に壯觀を極む、實に本州第一の瀑布たり。古來本郡及び市原郡に於ける養老川上流の村落二十餘村を總稱して高瀧と云へるは此の瀑布あるに由る。』とあります。

下流の河岸段丘面(久留里 V 面)との関係から、約2,000〜3,000年前から形成されはじめた滝であることがわかる。
養老川の最新の遷急点であり、関連した地形が下流に多くみられる。
滝面の形態としては、順層の大きな滝で珍しい。
滝面:面滝壁状緩傾斜ナメ型。全面滝壷。


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