「三島神社の祭礼」

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   平成15年9月28日(日)、君津市宿原の三島神社で祭礼がおこなわれました。当日は風が強いものの好天に恵まれ、まずまずのお祭り日和でした。
   三島神社の氏子域は旧三島村のうち東日笠を除く九地区。宮元である宿原地区をはじめとするこの九地区が祭礼に参加します。


  祭礼当日の早朝5時頃まだ暗いうちから、宮元の宿原地区の人たちによって、大のぼりをあげるなど祭礼の準備がおこなわれます。

  午前11時すぎ、各地区の指しのぼりが神社一の鳥居前に集合します。

  正木地区の御輿(みこし)につづいて、宿原地区を先頭に各地区ののぼりが二の鳥居内に入ります。

  神主さんによるおはらいの後、のぼりは社前に進みます。

  式典の後、棒術(ぼうじゅつ)と鞨鼓舞(かっこまい)が神社に奉納されます。

  三島の棒術・鞨鼓舞は昭和37年に無形民俗文化財として県の指定を受けました。


宿原の「前傘」

「鳥毛」

  棒術は宿原、豊英、奥米の三地区によって奉納されます。

  宿原は「田原流」、豊英は「新当流丸橋派」、奥米は「朝山一伝流」とそれぞれ流儀が伝えられています。

  右の写真は今年棒術をはじめた小学生による「エイエイ」です。

  小学校に入る頃から、棒術をはじめます。


宿原の「エイエイ」

宿原の「小天狗」

  棒術の見せ場の一つは、真剣で竹の棒を切り落としたり、傘を切る演目です。

  最も美しいのは、棒術の世話役によって演じられる「納棒」や「止め棒」です。


宿原の「納棒」

  棒術に引き続き、旅名地区によって鞨鼓舞が奉納されます。

  鞨鼓舞は五穀豊穣を祈願する雨乞いの踊りといわれています。

  舞は親、中、牝の三匹の獅子を中心に、弓持ち1人、ササラすり4人で構成されています。

  鞨鼓舞の奉納後、御輿と各地区ののぼりが社前を後にし、祭り世話人のあいさつで祭りは終了となります。

  祭りの終了後、宿原地区の人たちにより神社のあとかたづけがおこなわれます。


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