「大戸見の神楽」

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   平成15年8月3日(日)、君津市大戸見の稲荷神社で神楽の奉納が行われました。
   大戸見の神楽は、獅子神楽です。獅子神楽とは、獅子頭をご神体として、この呪力により悪魔払いや息災延命を祈祷するものです。
   大戸見の神楽は昭和36年に無形民俗文化財として県の指定を受け、大戸見神楽保存会の人々によって受け継がれています。


  獅子頭を納めた、各地区の神楽宮が稲荷神社に集まります。

  現在では大戸見・三本松組、片野組、利根・名殿組の三組です。


神楽殿へ向かう片野組

  拝殿で神主による神事終了後、神楽の奉納が行われます。

  神楽を奉納するのは、片野組、利根・名殿組の二組です。

  最初は片野組、つづいて利根・名殿組です。

  神楽奉納の前に「ばかばやし」などのおはやしがおこなわれます。


片野組のおはやし

片野組の「まえかがり」

  つづいて神楽奉納です。

  大戸見の神楽は人の成長過程を表現したものと言われています。

  演目は「まえかがり」「おんべの舞」「鈴の舞」「くるい」です。

  「まえかがり」は神を招くための準備です。

  成長過程の中の一人で歩けない幼児期をあらわしていると言われています。


利根・名殿組の「まえかがり」

片野組の「おんべの舞」

  「おんべの舞」は御幣を持って舞います。御幣で払い清め神様を招きます。

  「鈴の舞」は鈴と御幣を持って舞います。鈴の音で神様が降臨します。


利根・名殿組の「鈴の舞」

利根・名殿組の「くるい」

  「くるい」は血気盛んな少年期を表現すると言われています。

  獅子は二人立ちとなり、獅子は激しく舞います。獅子舞のクライマックスです。

  終了後は再びおはやしが行われます。


利根・名殿組のおはやし

  奉納が終わり、「お手打ち」となります。

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