No.011 2002/03/11(月)

 網を張るトビケラ


 沢をせき止める堰堤の表面を垂直に薄く水が流れ落ちています。顔を近づけてみると、無数の“ポケット”がコンクリートの表面についています。幅1cmほどの“ポケット”の正体は、トビケラの幼虫の巣でした。

 水生昆虫のトビケラ類にはたくさんの種があり、種によって巣の形もさまざまです。ウルマーシマトビケラというこの種の幼虫は、糸を吐いてポケット状の網を張り、引っかかった植物や動物の破片などを餌にしています。

(K)


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