No.033 2002/04/01(月)

 ミツバツツジの花


 小糸川沿いの断崖に鮮やかなピンクが映える。ツツジ類の中でもっとも早く花をつけるミツバツツジだ。花が終わってから葉を出すので、花がよく目立つ。

 かつては山が染まるほどたくさんあったという。しかし、近年はすっかり少なくなってしまった。盗掘の影響も大きい。現在は君津市の条例で採取が禁じられている。

 ミツバツツジの花の大きさは直径4cmほど。近づいていてみると、小型のハエの仲間が来ていた。でもごらんの通り、こんな小さな虫では突き出した雄しべの先の花粉は運んでもらえない。

 近縁のキヨスミミツバツツジは4月の後半にならないと咲かない。区別点は雄しべの数。ミツバが5本、キヨスミミツバは10本。

(K)


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