No.049 2002/05/09(木)

 ハナイカダ


 漢字で書くと「花筏」。筏(いかだ)に見立てた葉っぱのまん中に、船頭よろしく実がついている。

 写真の葉っぱは長さ10cmくらい。これはまだ若い果実だが、夏の終わりには黒く熟す。

 葉っぱに実がなるなんて珍しい、と思われるだろう。これは果実の柄(つまり花の柄)が葉脈(葉のすじ)とくっついてしまったもの。

 拡大してみると、実のついている位置より先に比べて、下側(写真左側)の葉脈が太いのがわかる。

 ハナイカダはミズキ科の低木で、雌雄別株。写真はメスの木。オスの木には雄花が咲くが、実はならない。

(K)


 ニュース一覧へもどる