No.062 2002/06/07(金)

 木を倒したのは誰?


 アカガシの幹に大きな穴が。

 穴の直径1.8cm。キツツキの巣、ではない。

 穴をあけた犯人はこのシロスジカミキリ。体長約5cm。幼虫はコナラやカシの幹の中を食って成長する。

 幹の中でさなぎになり、羽化した成虫が脱出した跡が上の写真の穴である。

 いかにも強そうな大アゴだ。まるでニッパーのよう。これでかじられるのだから、木の方はたまったものではない。

 直径20cm近いアカガシの幹がぼっきりと折れてしまった。

 この幹には4つの穴があいていた。1匹の幼虫がかなりの分量の材を食べる。それがこの幹には4匹もいたのだから、きっと中はレンコンのようになっているにちがいない。

 (K)


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