No.069 2002/07/08(月)

 テイカカズラの花


 足元に散った花びらをみつけるまで、なかなか咲いていることに気づかない花がある。テイカカズラもそのひとつだ。

 純白の花の直径は3cmくらい。5枚の花びらがちょうど扇風機の羽根のように少しねじれている。

 キョウチクトウの花も同じようにねじれるのをご存知だろうか。それもそのはず、テイカカズラはキョウチクトウ科のつる植物だ。

 このつる植物は、林の地面にも普通に生えている。しかし、地面を這うつるには決して花は咲かない。他の木によじ登って高いところで葉を広げることのできたつるだけが花をつける。

 散り花の真上あたりを視線でたどっていくと、あった、あった、はるか頭上に満開のテイカカズラ。

(K)


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