No.074 2002/07/11(木)

 ヤマモモの実


 尾根道の地面に赤くて丸い木の実がたくさん落ちている。緑色のやオレンジ色のもあって、まるでドロップスのよう。直径は10〜15mm。これはヤマモモの実だ。

 「山桃」といっても、桃の仲間ではない。ヤマモモ科の常緑樹で、房総半島が分布の東限である。写真右がヤマモモの葉。

 ヤマモモの実は甘くてとてもおいしい。ひと昔前は、こどものおやつだった。

 山道にうんこが落ちていた。

 長さ約10cm。ヒトのうんこにそっくりだが、これはニホンザルの落とし物。それにしてもきれいな紫色だ。ヤマモモの実をたらふく食ったのだろう。

 うんこをほぐしてみると、中はほとんどヤマモモの種子だった。こうやって新たな場所に種が運ばれるのだ。

 サルにそのつもりがあるかどうかはわからないが、これはヤマモモへの恩返し。いや、もしかしたらサルはあちこちに種をまいてヤマモモを増やそうとしているのかもしれない。

(K)


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