No.084 2002/08/05(月)

 クロコノマチョウの幼虫


 緑のススキの葉に緑色のイモムシがいた。体長約5cm。頭だけが黒い。尾の方にはとがった突起が2本。

 どうやら、クロコノマチョウの幼虫らしい。

 四国や九州が分布の中心で、かつて房総では成虫がたまにみつかる程度だったという。だが近年は、北へ分布を広げつつある。幼虫は定着の証拠だ。

 温暖化の影響かもしれない。

 それにしてもかわいい。

 正面からみると、まるでウサギのよう。しかし、幼虫同士がけんかして相手の“耳”をかじりとってしまうこともあるという。ちょっと意外だ。

 もう少ししたらさなぎになって、やがて成虫がみられるだろう。ジャノメチョウ科で、成虫はわりと地味。その頃また、探してみよう。

(K)


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