No.110 2002/10/23(水)

 背中で歩く幼虫


 山道の地面でイモムシをみつけた。画面左へ向かって必死に歩いている。

 体長約4センチ。半透明の身体はカブトムシの幼虫を思い起こさせるが、どうも違う。頭の近くには、あめ色の「とげ」が数本はえている。

 いったい何の幼虫だろう?

 あとで調べて驚いた。

 イモムシの正体はハナムグリの仲間の幼虫であった。これではまだ驚かない。

 驚いたのは、なんと、この幼虫は足を使わずに、背中を地面に着けて歩いていたのである。「とげ」だと思っていたのは足だったのだ。たしかに写真には左右3対の足が写っている。

 この虫がなぜ仰向けで歩くのかはわからない。それにしてもおもしろいものをみた。  

(K)

 ハナムグリの1種(コガネムシ科)


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