No.119 2002/12/27(金)

 コウヤボウキの実


 冬の山道を歩くと写真のようなものをよくみかける。直径2センチほどの綿毛の集合。タンポポに似ていなくもない。

 これはコウヤボウキの実だ。タンポポと同じキク科の低木。高野山でこの枝をほうきに使ったことにちなんで名付けられたという。

 まぎらわしいのだが、がこちらは別種のナガバノコウヤボウキ。房総の山ではこの2種が混じって生育する。

 「ナガバノ」の方は、1本の長い枝に複数の頭花をつけるので、実もこうして並んでつく。コウヤボウキの頭花や実は、長い枝の先に1個だけ。ここが見分けるポイント。

 ちなみにこれはナガバノコウヤボウキの花。昨年の8/22に撮ったもの。コウヤボウキの花もこれによく似ている。

(K)

 コウヤボウキ Pertya scandens(キク科)

 ナガバノコウヤボウキ Pertya glabrescens(キク科)


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