No.241 2005/02/04(金)

 プールのヤマアカガエル


dummy    真冬のプールに生き物がいるなんて、だれも想像もしないかも知れない。でも、三島小のプールにはたくさんの生き物がいる。水深1メートルほどの水底にはヤマアカガエルの卵塊が9つ産みつけられていた。ふつうは田んぼの水たまりのような10センチくらいの浅い水中に産むのだが、このプールには毎年産卵する。透明な水っぽいゼリー質に包まれた卵塊の中には1500個くらいの卵が入っている。6月のプール掃除の時に無数に泳ぎ回るオタマジャクシはこの卵から生まれるのだ。 ヤマアカガエルの卵塊
ヤマアカガエルの卵塊
dummy
dummy ヤマアカガエルのメス
ヤマアカガエルのメス
ヤマアカガエルのオス
ヤマアカガエルのオス
dummy
dummy    水底の落ち葉の下には親のカエルもたくさん隠れていた。プールの水底で冬眠しているのかもしれない。大きくて腹がオレンジ色を帯びているのがメス。やや小さくて腹が白っぽく、前足の「親指」の付け根に黒っぽい「抱きだこ」があるのがオス。産卵の時、メスの背中に抱きつくオスにとって、この「抱きだこ」はとても大切。
   写真のカエルは死んでいるわけではなく、「催眠術」でおとなしくさせただけ。撮影後、元気にプールに戻っていった。

(尾崎煙雄)

dummy
dummy

 ヤマアカガエル Rana ornativentris(アカガエル科)

dummy


 ニュース一覧へもどる