No.302 2005/09/08(木)

 鬼の洗濯岩


dummy    ここは富津市最南端の海岸です。地層が斜めに傾いており、各地層によって固さが違うため波の影響で差別的に浸食されてこのような鬼の洗濯岩状態になりました。
   右手の三人の足元の凹んだ場所にゴマシオ模様の火山灰の地層があり、頭付近には黒いスコリアという火山噴出物の地層があります。この2つの火山灰は勝浦の海岸から君津の清和県民の森、そしてこの富津市の海岸を通って東京湾を隔てた三浦半島まで追跡できます。この火山灰が堆積した当時の様子を解き明かす鍵を握る地層で、通称「HK」と呼ばれています。
   実はこの日、「HK」を追跡するため、高校講座地学のロケが千葉県を横断して行われました。この様子は10月21日(金)15:00〜NHK教育テレビで放送されます。
   緊張のあまり、私はうまく話せませんでした。スタッフのみなさん、ごめんなさい・・・(x。x)゜゜

(大木淳一)

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 ゴマシオ凝灰岩 gomashio tuff

 スコリア凝灰岩 scoria tuff

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