No.412 2006/09/22(金)

 ナシイラガの幼虫


dummy    キノコを探すため地面の落ち葉を素手で払いのけていると指先に激痛が走った。指を調べたが血の出ている様子はない。が、よく見ると細かいトゲのようなものが何本も刺さっている。この傷みには覚えがある。たぶんイラガの幼虫の仕業だ。落ち葉を一つ一つめくってみるとやはり一匹のイラガの幼虫がいた。でも、見慣れているカキの木などに付いているものとはちょっと模様が違う。図鑑で調べるとナシイラガということが判明した。
   ナシイラガの幼虫はその名の通りナシなどの葉も食べるが、その他にもカキやクリ、ヤマナラシなどいろんな種類の樹木の葉を食べるらしい。この辺りにはカキの木もクリの木もある。それにしてもなんで枯れた落ち葉なんかにくっついていたんだろう。イラガと違って木に繭を作らないのだろうか?
(小田島高之)
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 ナシイラガ Narosoideus flavidorsalis (イラガ科)

 ナシ Pyrus pyrifolia var. culta(バラ科)

 カキノキ Diospyros kaki (カキノキ科)

 クリ Castanea crenata(ブナ科)

 ヤマナラシ Poplus sieboldii(ヤナギ科)

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