No.441 2007/02/23(金)

 巨大な根


dummy    怒田沢に住む真木さんが教室博物館を訪れ、いたずらっぽい目をして、軽トラックの荷台を見てみろとぼくを促す。なんだろうと思ってのぞくと、そこには大人の太ももほどもある「イモ」が転がっていた。真木さんの話では、家の裏山を片付けていたら太い根っこが地面に顔を出していたので掘ったのだが、いくら掘っても根っこは続いていて、結局4メートルもあったのだそうだ。全部は運べないので一部だけを持ってきたという。
   「これは何の根っこか教えてくれ」といわれて困り果てた。根だけで植物を同定するのは難しい。クズの根ではないかと思うのだが、物知りの真木さんもこれほど太いのは見たことがないという。かといって、木の根でこんなイモ状になるものは思い当たらない。居合わせた吉原さんも首を傾げるばかり。「葉や茎があればわかるのですが」というと、「芽が出るかもしれないと思って根っこの一部は土に埋めておいた」と、真木さん。果たしてこれは巨大クズの根なのか、それとも別の植物なのか、芽が出るのが楽しみだ。
(尾崎煙雄)
dummy
dummy 謎の根っこ
写真1:謎の根っこ(赤白ポールの目盛りは20センチ)
真木さん(左)と吉原さん(右)
写真2:真木さん(左)と吉原さん(右)
dummy
dummy

 クズ Pueraria lobata(マメ科)

dummy


ニュース一覧へもどる