No.466 2007/06/16(土)

 ジャンボタニシ恐るべし!


dummy    九十九里町の田んぼへ出かけた。だいぶ稲が成長したな〜と感心しながら田んぼへ近づいたら驚いた。田んぼを区切る板にショッキングピンクの物体が大量に付いていた(写真1)。それだけでなく、田んぼの周りの草に多量にも付いていた。


   これはスクミリンゴガイの卵だ。通称、ジャンボタニシと呼ばれ、大きさは5センチを超える。日本では食用で輸入されたものが野生化したようだ。田植え直後の苗など、柔らかい葉っぱを食べて被害をもたらす。地元の農家の話だと、今年の冬が暖冬でジャンボタニシが生き残り、田植えのために水を両総用水から運んだときに大量に流れてきたとのこと。


   あまりにもジャンボタニシの量が多かったので、田んぼ1枚だけ卵塊を集めてみたくなった。結局、周囲約300mの田んぼを丸2日がかりで2157個の卵塊、重さ4.1キロの収穫があった(写真2)。やっと採り終わったのもつかの間、夕方には稲に上って産卵が始まっていた(写真3)。翌日にはショッキングピンクの卵が至る所で見つかったのは言うまでもない。


   こんな作業をしていたのは私だけだったようで、近所の話題になっていた。

(大木淳一)
ジャンボタニシの卵塊
写真1

ジャンボタニシの卵塊
写真2

ジャンボタニシの卵塊
写真3

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 スクミリンゴガイ Pomacea canaliculata(リンゴガイ科)

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