No.495 2007/10/23(火)

 ハツタケの菌輪


dummy    まだ若いアカマツの根元でハツタケを見つけた。傷を付けると緑色に変わるので、房総の山では「ロクショウ」と呼ばれ、親しまれているキノコだ。良く見るとハツタケはアカマツを取り巻くように輪を描いて生えている。輪の直径は2メートルあまり。キノコがこのように輪になって生えている状態を「菌輪」あるいは「菌環」と呼ぶ。ハツタケは特にアカマツと共生関係にあり、アカマツの根に菌根を形成する。菌輪は、共生関係にある樹木の根の生長に伴って、年々外側へと広がっていく。順調にいけば、来年はもっと沢山のハツタケが収穫できることだろう。
(小田島高之)
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 アカマツ Pinus densiflora(マツ科)

 ハツタケ Lactarius hatsudake(ベニタケ科)

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