No.587 2008/09/05(金)

 トゲアリの女王だ!


dummy  水位が下がった三島ダム湖が気になったので、ダムサイトへでかけてみた。すると道路にクロオオアリやムネアカオオアリとも違う、体長13mmほどの大きめなアリが歩いていた。
 捕まえてみると、腹柄節のトゲと胸部の羽がついていた跡が目に入った。
 「トゲアリの女王だ!」
 初めてトゲアリの女王を見たので興奮した。
 『日本産アリ類全種図鑑』(学研)によると、結婚飛行を終えたトゲアリの女王はクロオオアリやムネアカオオアリの巣へ入り、数日間働きアリを押さえつけてその臭いを体に移す。その後、巣の奥へ侵入し、女王アリを殺して巣を乗っ取るようだ。
 6月6日に観察したトゲアリの巣がそのような過程でできたのかと思うとますます興奮する。
 それにしても、そのような生態はどうやって解明されたのだろうか?調査方法がとても気になるな〜。
 (大木淳一)
dummy
dummy dummy
dummy

 トゲアリ Polyrhachis lamellidens(アリ科)

 クロオオアリ Camponotus japonicus(アリ科)

 ムネアカオオアリ Camponotus obscuripes(アリ科)

dummy


ニュース一覧へもどる