No.687 2009/05/10(日)

 今日は『地質の日』


dummy  本日、5月10日は『地質の日』。アメリカの地質学者ライマンらが明治9年(1876年)のこの日に、日本初の広域的な地質図『日本蝦夷地質要略之図』を発行したのを記念して制定された。この日は全国各地で地質関係の講演会やイベントなどが催された。当館でも地質の日を記念した観察会が開催され、私も観察会をバックアップした。
 写真はいすみ市でみられる崖で、小学校の理科の教科書にもこの崖の写真が掲載された。
 この地域は大田代層という、千葉県が今から約100万年前に海だった頃、海底で起きた土石流堆積物(タービダイト)からできている。縞模様に見えるのは、砂岩や泥岩、火山灰の地層が交互に重なっているからだ。また、随所に断層も観察できる。
 全国的に有名になった崖なので、地層を見学に訪れる人が多いので、コンクリートなどで吹き付けられることなく、地元が管理しているとのこと。道路を整備する関係で現れた地層を、教育目的で有効活用している姿勢に脱帽だ。
 (大木淳一)
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 タービダイト turbidite

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