No.714 2009/06/23(火)

 クサギカメムシ幼虫日記


dummy  君津市清和地区・秋元城址近くに在住の野村さんからの投稿写真。
 6月13日、野村さん「柿の葉の小さいツブをよく見たら孵化したばかりのカメムシ? 卵の殻が白い。」

 この記録はこの1枚の写真から始まった。どうやらこれはクサギカメムシの幼虫。この日、孵化したようだ。野村さんのカメムシ幼虫日記の始まり。
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dummy  6月14日 「今日も集団です。」
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dummy  6月15日 「まだ集団!」
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dummy  6月16日 「同じ形。」
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dummy  6月17日 「今日も集団。」
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dummy  6月18日 「毎日の観察で脱皮の写真が撮れました。ヨコズナサシガメみたいに赤くなっている。ラッキー!!」
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dummy  6月19日 「集団から開放!」
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dummy  6月20日 「葉裏にまだ集団で居ました。」
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dummy  6月23日 「カメムシが居なくなった。風のせいか?」
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dummy  野村さんの毎日の観察のおかげで、クサギカメムシの成長過程が少しわかった。
 クサギカメムシの1齢幼虫は、孵化してからもほとんど動かずに密集した集団で過ごしていた。孵化して6日目に脱皮して1齢から2齢幼虫になった。脱皮直後の2齢幼虫は全身が赤い。2齢になって3日目まではまだゆるやかな集団をつくっていたが、その後、分散したらしい。クサギカメムシは、幼虫も成虫もストローのような口を果実に差し込んで汁を吸う。おそらく、幼虫たちは若いカキの実を目指して移動したのだろう。
 毎日の観察は思うほど簡単なことではない。ヒトにはいろいろ都合があるものなのだ。だから、何の変化もない5日間の後、6日目に脱皮を目撃した野村さんの高揚がよくわかる。
 (尾崎煙雄)
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 クサギカメムシ Halyomorpha picus(カメムシ科)

 カキノキ Diospyros kaki(カキノキ科)

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