No.908 2011/01/14(金)

 プールの生きもの1


dummy  冬のプールはおもしろい。意外と生きものが豊富なのだ。この日は網を持って子どもたちと生きもの探し(写真1)。さっそく何かを見つけて興奮する子どもたち(写真2)。ハイイロゲンゴロウだ(写真3)。この後も子どもたちは次々と生きものを発見する。ミズカマキリ(写真4)、マツモムシ(写真5)など。そしてついに水底の落ち葉に隠れていたカエルを発見し、子どもたちの興奮は頂点に。これはヤマアカガエルの雄だ(写真6)。前脚の「手のひら」にある「こぶ」が雄のしるし(写真7)。この「こぶ」は「婚姻瘤(こんいんりゅう)」といい、繁殖のために雄が雌をしっかりと抱きしめるのに役立つ。房総丘陵のヤマアカガエルの産卵期は1〜3月。このプールでも毎年産卵するのだが、今年はまだのようだ。雄のヤマアカガエルはプールの水底で雌がくるのをじっと待っている。さて、今年の産卵はいつ始まるか。楽しみだ。
 (尾崎煙雄)
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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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写真5
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写真6
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写真7
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 ハイイロゲンゴロウ Eretes sticticus(ゲンゴロウ科)

 ミズカマキリ Ranatra chinensis(タイコウチ科)

 マツモムシ Notonecta triguttata(マツモムシ科)

 ヤマアカガエル Rana ornativentris(アカガエル科)

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