No.923 2011/02/18(金)

 オオスズメバチ越冬女王


dummy  清和公民館の中村さんからハチが届いた(写真)。作業のために積んであった木を動かしたら飛び出してきたとのこと。怖ろしかったので、殺虫剤スプレーで殺したそうだ。体長約4センチ。これはオオスズメバチの越冬女王だ。スズメバチの仲間は秋に次世代の女王が生まれ、同時期に生まれたオス蜂と交尾した後、倒木の下などに潜り込んで越冬する。母親に当たる前の世代の女王やオス蜂や働き蜂はみな冬の初めには死に絶えてしまう。新女王は孤独に冬を越し、翌春、たった1匹で巣作りを始め、働き蜂を生み育てる。公民館で見つかったこのハチは、越冬中を起こされて飛び出したのだろう。このような女王蜂は毒針を持ってはいるが、人を襲うことはまずない。
 (尾崎煙雄)
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 オオスズメバチ Vespa mandarinia japonica(スズメバチ科)

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